抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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目的:脊髄損傷後のオートファジーに対するSS31ペプチドの影響及びその可能な機序を検討する。方法:Allen法により脊髄損傷動物モデルを作製した。90匹のSDラットを乱数表法により、偽手術群、脊髄損傷群、SS31ペプチド処理群に分け、各群30匹とした。偽手術群では椎弓切除術のみを行い、脊髄損傷を起こさなかった。脊髄損傷群にはAllen法により脊髄損傷モデルを作製し、介入処理を行わなかった。SS31ペプチド処理群はAllen法により脊髄損傷を与えた後、SS31ペプチドによる介入処理を行った。損傷後6h、1、3、7、14dに各群ラットに対してBBB運動機能の採点を行い、各群のラットのオートファジー関連遺伝子6(Beclin-1)、微小管関連蛋白1軽鎖3(LC3)-IIの変化を測定した。【結果】外傷後6時間,1,3,7,14日目にBBB運動機能スコアを測定した。脊髄損傷群(0、1.7±0.4、3.5±0.6、6.1±0.7、10.1±0.6)とSS31ペプチド処理群(0、2.5±0.7、4.1±0.7、9.3±0.6、13.4±0.6)は偽手術群(各時点で21)と比較していずれも低下した(P<0.05)。TBI後14日のSS31処理群におけるBBBスコアは,脊髄損傷群におけるそれより高かった(P<0.05)ことが示されたが,それは脊髄損傷群におけるそれより有意に高かった(P<0.05)。損傷後6h、1、3d SS31ペプチド処理群のBBBスコアは脊髄損傷群と比較して、統計学的有意差が認められなかった(P>0.05)。偽手術群と比較すると,脊髄損傷群とSS31ペプチド処理群のBeclin-1発現は上昇し,3日目(1.478±0.030,1.841±0.051)でピークに達した。7日目(1.302±0.049、1.551±0.032)は依然として上昇し、14日目(1.252±0.048、1.471±0.062)は依然として高い発現があった(P<0.05)。偽手術群と比較して,脊髄損傷群とSS31ペプチド処理群のLC3-II発現は上昇し,3d(0.348±0.028,0.655±0.052)はピークに達し,7d(0.301±0.053,0.432±0.052)は依然として上昇した。また,14日目(0.268±0.049,0.371±0.052)においても,高い発現があった(P<0.05)。損傷後3日のSS31ペプチド処理群のBeclin-1、LC3-IIの発現量は脊髄損傷群より高かった(P<0.05)。損傷後6h、1、14d SS31ペプチド処理群のBeclin-1とLC3-II発現量は脊髄損傷群と比較し、統計学的有意差が認められなかった(P>0.05)。結論:SS31ペプチドはラット脊髄損傷後の運動機能を向上させ、神経細胞オートファジーを増強させることができ、これはSS31ペプチドによる脊髄損傷治療のメカニズムの一つである可能性がある。Data from Wanfang. Translated by JST【JST・京大機械翻訳】