文献

J-GLOBAL ID：201802224866382771   整理番号：18A0274098

細胞酸化還元シグナル伝達におけるスルフェン酸の役割:調和化学反応速度論と分子検出戦略【Powered by NICT】

The role of sulfenic acids in cellular redox signaling: Reconciling chemical kinetics and molecular detection strategies

著者 (3件)： Heppner David E. (Department of Pathology and Laboratory Medicine, University of Vermont, Burlington, VT 05405, United States) ,  Janssen-Heininger Yvonne M.W. (Department of Pathology and Laboratory Medicine, University of Vermont, Burlington, VT 05405, United States) ,  van der Vliet Albert (Department of Pathology and Laboratory Medicine, University of Vermont, Burlington, VT 05405, United States)
資料名： Archives of Biochemistry and Biophysics  (Archives of Biochemistry and Biophysics)
巻： 616  ページ： 40-46  発行年： 2017年 
JST資料番号： B0023A  ISSN： 0003-9861  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： オランダ (NLD)  言語： 英語 (EN)

抄録/ポイント： 蛋白質システイン残基の可逆的酸化は酸化還元依存性細胞シグナル伝達における重要な調節機構として認識されている。システイン酸化は本質的に多様であり,様々な翻訳後修飾(スルフェン酸,ジスルフィドなど)を含み,これらの特異的な酸化的事象の特異的機能的または構造的影響はまだ十分に理解されていない。生物学的反応性酸素種(ROS)による蛋白質システイン酸化の近位生成物はスルフェン酸(Cys-SOH)であり,種々の生物学的環境における蛋白質システイン酸化における中間体としてのCys-SOHの形成のためのaccruingである実験的証拠。しかし,ROSによるプロテインCys-SH酸化の妥当性はしばしばペルオキシレドキシン(Prx)やグルタチオン(GSH)のような豊富なチオール還元剤によるより好ましい反応に比べて遅い反応動力学のために問題とされている。解説はROS拡散を制限し,蛋白質のシステイン酸化は好ましくない可能にすることを細胞における独特の物理的性質を強調することによってこの論争に対処することを目的とした。Cys-SOHを評価するための分析ツールのいくつかの限界についても考察した。生物学的システムにおけるCys-SOHの形成は常に均一溶液における速度論的解析に基づいて予測できない,例えばシグナル伝達複合体内のCys含有蛋白質のユニークな構造的および物理的特性により促進される可能性があると結論した。Copyright 2018 Elsevier B.V., Amsterdam. All rights reserved. Translated from English into Japanese by JST.【Powered by NICT】

シソーラス用語： 翻訳後修飾 ,  複合体 ,  タンパク質 ,  還元剤 ,  *酸化還元反応 ,  中間体 ,  ジスルフィド ,  *酸化 ,  生体系 ,  *反応速度論 ,  チオール ,  脂肪族アミン ,  脂肪族カルボン酸 ,  トリペプチド ,  含硫アミノ酸
準シソーラス用語： ペルオキシレドキシン ,  システイン残基 ,  *スルフェン酸類 , 【Automatic Indexing@JST】

分類 (3件)： 生物学的機能  (EB03040U) ,  酵素一般  (EB09010D) ,  細胞生理一般  (EF02010S)

物質索引 (1件)： グルタチオン

タイトルに関連する用語 (9件)： 細胞 ,  酸化還元 ,  シグナル伝達 ,  スルフェン酸 ,  役割 ,  調和 ,  化学反応速度論 ,  分子検出 ,  戦略