抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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白川石は京都で生産される有名な白色花崗岩であり,造園用の石材に利用されている。その破片は白川砂と呼ばれ,その美しい色のために伝統的な造園用の砂利として京都の寺院庭園で広く使われてきた。しかし,白川石の採石は禁止されているので,白川砂から作られた景観は変わったか,無くなっている。本研究では,白川石と類似花崗岩の色彩特性を明らかにし,白川砂の適切な代替物について検討することを目的とした。筆者らは,3つの採石場から白川石を収集し,そして異なる起源の4つの類似花崗岩を収集した。スキャナ,オートキャド,アドビ・フォトショップを用いて,各サンプル中の3つの主要鉱物(白長石,灰色石英,黒雲母)の色を分析した。白川石の「白:灰色」の比は約6.2:3:0.8で,白黒のコントラストは強く,やわらかい白色ではっきりした色であった。白川石に比べ,稲田石(日本)ははるかに明るく,造園用の砂利としては白すぎて,白黒のコントラストがより強かった。SobuG603(中国)における雲母の色はクリアーではなく,ルブラン(フランス)は暗くて,石英が多く含まれていた。北木石(日本)は全般的にやや色が薄いが,白川石に最も近かった。その破片は白川砂の適切な代替物であると考慮された。(翻訳著者抄録)