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J-GLOBAL ID:201802226144545781   整理番号:18A0830991

反水素の1S-2S遷移の特性評価

Characterization of the 1S-2S transition in antihydrogen
著者 (55件):
資料名:
巻: 557  号: 7703  ページ: 71-75  発行年: 2018年05月03日 
JST資料番号: D0193B  ISSN: 0028-0836  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: イギリス (GBR)  言語: 英語 (EN)
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ディラックは1928年に,量子力学と特殊相対性理論を組み合わせた方程式を発表した。この方程式の負のエネルギー解は,当初考えられたように非物理的なものではなく,それまで観測も想像もされていなかった粒子,つまり反物質を表していた。反物質粒子の存在は,1932年のアンダーソンによる陽電子(つまり反電子)の発見によって確認されたが,反物質ではなく物質がビッグバンの後に残ったのはなぜなのかはまだ分かっていない。そのため,電荷-パリティ対称性や電荷-パリティ-時間対称性などの基本的な対称性の検証を含む反物質の実験的研究や,反ヘリウム原子核などの始原的な反物質の証拠の探索は,現代物理学の研究において最重要課題となっている。宇宙の進化や,量子物理学に対する我々の理解の歴史的進展において,水素原子は基本的な役割を果たしているため,その反物質である反水素原子は特に興味深い研究対象である。現在の標準モデルの物理学では,水素と反水素のエネルギー準位とスペクトル線は同じでなければならない。最近,反水素においてレーザーによって誘起される1S-2S遷移が観測された。本論文では,この遷移の超微細構造成分の1つを,磁気的にトラップされた反水素原子を用いて特性評価し,我々の装置中の水素で行ったモデル計算と比較した。その結果,スペクトル線の形状は水素に対して予測されるスペクトル線の形状と非常によく一致し,共鳴周波数は2.5×1015Hz中約5kHzまで水素の共鳴周波数と一致することが見いだされた。これは,前回の測定よりも2桁精度の高い2×10-12の相対精度で電荷-パリティ-時間不変性と一致し,2×10-20GeVの絶対エネルギー感度に相当する。Copyright Nature Japan KK 2018
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分類 (5件):
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磁気共鳴・磁気緩和一般  ,  X線スペクトル一般  ,  素粒子・核物理実験技術一般  ,  加速器一般及び理論  ,  13-15族化合物を含む半導体-半導体接合 
タイトルに関連する用語 (3件):
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