抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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位置情報をもとにサービスの提供を行うLocation Based Services(LBS)への関心が高まっている。たとえば,運転時にスマートフォンをナビゲーションやオーディオとして利用するユーザへ,位置に応じたサービスの提供を行うことで,利便性の向上や運転時のストレス軽減などが期待できる。LBSがよりユーザ満足度の高いサービスを提供するためには,位置情報だけでなく,ユーザのコンテキストに応じたサービスの提供を行う必要がある。特に,ユーザと位置との関係を表すコンテキストはLBSにおいて非常に有用である。そこで,本論文では運転者がある地点をどの程度把握しているかを表す地点把握度の推定手法を提案する。提案手法は人が内面に持つ認知地図の構築過程に着目しており,その構築過程に大きな影響を与えると報告されている熟知性とランドマークから,現在運転者がいる地点の認知状態を推定する。このとき,地点把握度の推定は,多くのユーザが常時携帯しており,LBSのプラットフォームとなるスマートフォンを用いて行うことが望ましい。そのため,スマートフォンを用いて取得可能な位置情報とランドマーク情報のみを用いる手法を実現した。12名の被験者に対して走行映像を用いた実験を行い,提案手法が推定した地点把握度と被験者へ課したタスクにより生成した正解データとを比較した結果,その適合率は約50%であった。また,運転者視点に近いランドマーク情報が地点把握度の推定精度向上に重要であることが確認できた。(著者抄録)