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J-GLOBAL ID:201802227741105106   整理番号:18A1017088

異なる作期における水稲品種の乾田直播による収量・品質

Yield and Quality of Direct Seeded Rice Cultivars in Different Cropping Seasons
著者 (5件):
資料名:
号: 26  ページ: 1-22 (WEB ONLY)  発行年: 2016年12月25日 
JST資料番号: U1368A  ISSN: 2432-8057  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: 日本 (JPN)  言語: 日本語 (JA)
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農産物の国際競争力強化は日本の農業に不可欠である。そのため現在進められているコスト削減を更に進め,より一層の低コスト化を実現することが重要である。稲作作業全体の約26%を占める育苗と移植が不要な直播栽培は,生産コストと労働力の削減に繋がる有効な技術として注目されている。このうち乾田直播はより低コストではあるが,品種毎の苗立性や生育特性の差が現れやすい栽培法である。そこで,実際に導入が予想される栽培体系として早播栽培と晩播栽培を想定し,近年新しく育成された品種を含めて関東地域の主要な水稲品種を用いて,各品種の苗立性や生育と収量・品質を検討した。1.日平均気温が15°C前後の4月下旬に直播を行う場合(早播)は,多くの品種で最終苗立率が50%以下と低くなるが,m2当り250粒程度の播種量で今回用いた全ての品種で50本m-2以上の苗立数が得られた。2.出芽揃までの日数,出芽揃から出穂までの日数は,早播が晩播(6月中旬播種)より長かったが,早播では出芽,出穂までの気温条件が遅播より低く推移したことと,日長条件が晩播より長かったことがその要因と考える。一方,出穂から成熟までの日数は,晩播の方が早播より長かったが,晩播では出穂が8月中下旬となり,子実の肥大,登熟過程の気温が早播より低く推移したことがその要因と考える。3.早播と晩播の間で収量と収量関連形質を比べると,晩播では多くの品種で減収した。総籾数は作期間で変わらないが,登熟歩合が著しく低下したことがその主な要因として考えられる。4.収量構成要素の内,有効穂数や一穂籾数,登熟歩合の品種間順位,多少関係は作期を変えても同様だった。用いた全ての品種で有効穂数は晩播により増え,一穂籾数や登熟歩合は減少・低下した。一方,千粒重は作期による変異が小さく,また品種間差の変異も小さい形質だった。5.関東地域の乾田直播で安定した収量を得るには,4月下旬に直播を行う栽培体系では,登熟期間に十分な気温が得られることから一穂籾数が多い品種,6月中旬に直播を行う栽培体系では,登熟過程の早期に低温条件になることから有効穂数が多く,熟期の早い,青未熟粒が発生しにくい品種を用いることが重要と考える。(著者抄録)
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分類 (1件):
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稲作 
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