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J-GLOBAL ID：201802227783525931   整理番号：18A0662182

4f系化合物のX線吸収分光と時間分解測定への道

X-Ray Absorption Spectroscopy of 4f Compounds and Future Directions Toward Time-resolved Measurements

著者 (14件)： 和達大樹 (東大 物性研) ,  田久保耕 (東大 物性研) ,  津山智之 (東大 物性研) ,  横山優一 (東大 物性研) ,  山本航平 (東大 物性研) ,  平田靖透 (東大 物性研) ,  伊奈稔哲 (高輝度光科学研究セ) ,  新田清文 (高輝度光科学研究セ) ,  水牧仁一朗 (高輝度光科学研究セ) ,  富樫格 (高輝度光科学研究セ) ,  富樫格 (理研 放射光科学総合研究セ) ,  鈴木慎太郎 (東大 物性研) ,  松本洋介 (東大 物性研) ,  中辻知 (東大 物性研)
資料名： X線分析の進歩  (X線工業分析)
巻： 49  ページ： 169-175  発行年： 2018年03月31日 
JST資料番号： Z0547B  ISSN： 0911-7806  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： Yb系などの4f電子系化合物は,重い電子系とも呼ばれ,近藤効果や超伝導などの特有の多彩な量子物性を示す。しかし,よく知られたd電子系と比較して,f電子系化合物の光誘起相転移を研究した例はほとんどない。ここではまず,軟X線時間分解測定装置の建設について述べる。最近,放射光施設SPring-8の軟X線ビームラインBL07LSUにおいて,時間分解X線磁気円二色性(XMCD)測定に成功した。軟X線にあるFeのL吸収端を用い,垂直磁気異方性を持つFePt薄膜の消磁のダイナミクスを観測した。Yb系のダイナミクス研究については,軟X線を用いた時間分解X線吸収分光測定と,硬X線にあるYbL₃端での硬X線吸収分光測定を併用した。ここではSPring-8での静的な温度変化測定とSACLAにおける時間分解測定の試みについて述べる。今後,4f電子系のダイナミクスの研究を系統的に続けたいと考えている。(著者抄録)

シソーラス用語： *X線吸収分光法 ,  *時間分解分光法 ,  *物理的性質 ,  相転移 ,  軟X線 ,  放射光施設 ,  磁気円二色性 ,  消磁 ,  X線自由電子レーザ ,  イッテルビウム化合物 ,  *希土類元素化合物 ,  SACLA【レーザ】 ,  SPring-8 ,  *量子物性
準シソーラス用語： 光誘起相転移

分類 (1件)： その他の物理分析  (CC03014E)

引用文献 (4件)：

• K. Kuga, G. Morrison, L. Treadwell, J. Y. Chan, S. Nakatsuji: Phys. Rev., B 86, 224413 (2012).
• Y. H. Matsuda, T. Nakamura, K. Kuga, S. Nakatsuji, S. Michimura, T. Inami, N. Kawamura, M. Mizumaki, J. Korean: Phys. Soc., 62, 1778 (2013).
• K. Takubo, K. Yamamoto, Y. Hirata, Y. Yokoyama, Y. Kubota, S. Yamamoto, S. Yamamoto, I. Matsuda, S. Shin, T. Seki, K. Takanashi, H. Wadati: Appl. Phys. Lett., 110, 162401 (2017).
• K. Ichiki, K. Mimura, H. Anzai, T. Uozumi, H. Sato, Y. Utsumi, S. Ueda, A. Mitsuda, H. Wada, Y. Taguchi, K. Shimada, H. Namatame, M. Taniguchi: Phys. Rev., B 96, 045106 (2017).

タイトルに関連する用語 (3件)： X線吸収 ,  分光 ,  道