抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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わが国では,2005年の「食育基本法」成立以降,国民への食育が大きな課題となっている。「食育推進基本計画」においては,具体的な目標値が掲げられており,その中の一つに「朝食欠食する国民の割合の減少」がある。朝食の欠食については,健康面,規則正しい生活,生活リズムの向上を目的に,国民へ向けての様々な啓発が行われてきた。特に,成人してからの食習慣は,子どもの頃の食習慣が影響する。従って,子どもの頃からの習慣づけや教育が重要である。そこで本研究では,ライフステージの中でもその後の食生活や食習慣に影響を与えると考えられる小学生及び中学生を対象に食生活と生活に関するアンケート調査を実施した。特に,順序ロジットモデルを適用して,子どもの生活や食卓の状況等が朝食の欠食にいかに影響するかについて分析を行った。その結果,次の点が明らかとなった。1)就寝時間が朝食の欠食に影響していること。2)朝食の内容が充実していないと朝食欠食に影響していること。3)孤食が朝食欠食に影響していること。4)食べる事への興味や毎日の生活が充実していると朝食欠食をしない傾向にあること。5)朝食を準備してくれる人がいないと朝食欠食の傾向になること。今後は,以上の点を配慮した食育を展開していく必要がある。(著者抄録)