抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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本論は,ミュンヘン建築条令(1489)に含まれる条項の建築形態へのインパクトを検討し,15世紀末のュンヘンの建築形態に関する仮説モデルを提案する。13世紀から15世紀までのドイツのさまざまな都市における建築条例に関する以前の研究は,建築条例が都市の建築や景観にインパクトがあったことだけを述べている。研究者は,ミュンヘンの建築形態と景観の形成において条例(1489)が果たした役割について十分な調査を行うことができなかった。それゆえ,ミュンヘンの条例(1489)と建築と景観との相関を調査するための機会は残っている。ミュンヘンにおける建築法典の制定は次のように要約される。建設関連の最初の命令は,マーケットプラザにおける木造小屋の撤去を命令した文書で,1315年にルードウィッヒ4世によって出されたものである。それゆえ,君主は建築規制(規定)の制定を続けたし,大火事があった時にはいつでも消防システムを組織する。建設規定が1342年に公布された後,建設に関連した11条項からなる一組の規定が1347年のミュンヘン都市法の一部として制定された。1489年に,全部で44条項からなる条例(1489),そして1347の条項を含んだものが制定された。本研究において,建築形態に関連した条例(1489)の条項を検討した。それを単一の構造に関連した11の規制と近隣住区に関連した13の規定に分類した。我々は各条項のテクストを検討し,それを次のように解釈した。個人の規制(表2)。規定が壁は特定の壁の厚さのある煉瓦で建設されねばならないと述べている。規定はまた屋根はタイルで覆われなければならないと明記している。地盤は外装の建築壁と境界壁で取り囲まれなければならない。規制が壁の突起(膨隆)の上に置かれた。条項のテクストは,隣接する建物は壁を共有し,壁の高さは3庭園に2庭園の範囲で統一された。(庭園は長さの単位である.1庭園は約3.6mである)。この規定は,隣の家と土地に向けて流れる庇から落ちる雨水を防ぐため庇の配向を規制する。上で示した議論を通して,ミュンヘンの建築条例は,建築の火災防止手段に関する約定(条件)を限定(明示)し,隣人間の関係に影響する雨水の処分と地盤条件に関連した問題を解決することを試みることなのは明らかである。条項のコンテンツに基づいて推定されうるミュンヘンの建築形態のイメージは,図4,5,6及び7で表される。(翻訳著者抄録)