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J-GLOBAL ID:201802229057876827   整理番号:18A0830334

ウズベキスタン南部,テルメズ近郊の遺跡群が立地する地形

著者 (2件):
資料名:
巻: 58  ページ: 30-43  発行年: 2018年03月25日 
JST資料番号: L6151A  ISSN: 0389-6641  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: 日本 (JPN)  言語: 日本語 (JA)
抄録/ポイント:
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立正大学ウズベキスタン学術調査の一環として,ウズベキスタン南部,スルハンダリヤ州周辺において,地形環境を明らかにする目的で2016年より調査を行っている。本稿はその研究の第一歩として,スルハンダリヤ州テルメズ近郊のアムダリヤと接しているカラ・テペ,カンピル・テペ,ファヤズ・テペ,ズルマラ仏塔などの遺跡が立地する地形の特徴を明らかにし,その形成過程を検討した。その結果,テルメズ周辺のアムダリヤ氾濫原との間にある遺跡は,スルハンダリヤ州の中央部を構成する平坦面がアムダリヤ氾濫原と接する急崖近くに立地していること,これらの施設はその立地する地形の特性から,天然の要害を利用してつくられたことが明らかになった。また,急崖はアムダリヤの下刻によって形成されたものではなく,河道の水平移動による側刻によって形成されたこと,大規模なアムダリヤの河道の水平移動は,アムダリヤ左岸のアフガニスタン側に分布する砂丘の西風による東への移動と関係する可能性が指摘された。さらに,遺跡の時代から現在の間にも,側刻が行われた時期があり,それに対応して遺跡が立地している平坦面上には多数のガリーが形成され,それらは現在も発達途上にあること,現在はアムダリヤの河道が急崖から少し離れることにより,急崖の下には広い氾濫原が残り,灌漑によって水田となっていることも明らかになった。(著者抄録)
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分類 (2件):
分類
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自然地理学  ,  都市計画の調査分析,分析手法 
引用文献 (17件):
  • 岩本篤志(2015):アムダリヤ中流域における仏教遺跡と研究の現状.立正大学ウズベキスタン学術調査隊編『ウズベキスタン共和国スルハンダリヤ州所在カラ・テペ遺跡-2014年度調査概要報告書』22-42.
  • 岩本篤志(2017):南ウズベキスタンの古代遺跡-仏教遺跡を中心に.ユーラシア研究,No.56,5-9.
  • 気象庁ホームページ,各種データ・資料,地球環境・気候,世界の天候,世界の地点別平年値 http://www.data.jma.go.jp/gmd/cpd/monitor/normal/index.html(最終閲覧日:2018年1月25日)
  • 島津 弘・若松伸彦(2016):沖積錐の地形と植生.上高地自然史研究会編『上高地の自然誌地形の変化と河畔林の動態・保全』東海大学出版部,62-74.
  • テルメズ考古博物館・立正大学ウズベキスタン学術調査隊(2016):『ズルマラ:テルメズの仏塔-基礎調査報告書-』
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