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J-GLOBAL ID：201802229187388314   整理番号：18A2007858

発電菌の基礎と応用

著者 (2件)： 上岡永佳 (東京薬大 生命科学) ,  渡邉一哉 (東京薬大 生命科学)
資料名： 酵素工学ニュース  (Enzyme Engineering News)
号： 80  ページ： 19-22  発行年： 2018年10月 
JST資料番号： L1121A  ISSN： 0911-9957  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 解説  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： ・微生物燃料電池(MFC),微生物電気合成等の応用面,また,土壌微生物の電気共生現象の観点から注目されている細胞外に電子を放出する発電菌について概説。
・細胞外電子伝達経路を用いて最終的に電子を細胞外の電極に伝達することで生育する発電菌は,現在までに20種以上が自然環境中から単離されているが,効率の良い単離法の開発により今後多くの発電菌が単離されると予想。
・MFCを田んぼに応用した田んぼ発電では,稲の根圏にアノード電極(グラファイトフェルト),水中に酸素還元触媒を塗布したカソード電極を設置することによりセンサ用電源等に応用可能なレベルの発電量を達成。
・廃水処理に適用可能なMFCでは,撹拌や曝気が必要な好気的処理法である活性汚泥法と同等の処理能力と80%以上の省エネ効果を確認しており数年後の実用化に期待。

シソーラス用語： *微生物学的反応 ,  *Vibrionaceae ,  *細菌 ,  *電流発生 ,  *燃料電池 ,  水田 ,  *廃水処理 ,  実用化試験 ,  *土壌微生物 ,  共生 ,  電解 ,  電解合成 ,  電子伝達系 ,  生産量
準シソーラス用語： *Geobacter sulfurreducens ,  *Shewanella oneidensis ,  根圏微生物 ,  省エネ効果 ,  *生物学的廃水処理 ,  *発電菌 ,  発電量 ,  微生物バイオ燃料電池 ,  *微生物燃料電池

分類 (4件)： 下水,廃水の生物学的処理  (SC03060H) ,  微生物,組織・細胞培養による物質生産一般  (FK03010P) ,  生物燃料及び廃棄物燃料  (LB02020Y) ,  燃料電池  (YB04040V)

引用文献 (14件)：

• Logan, B.E.: Nat. Rev. Microbiol., 7, 375-381 (2009).
• Kouzuma, A., Kasai, T., Hirose, A., Watanabe, K.: Front. Microbiol., 6, 609 (2015).
• Lovley, D.R.: Curr. Opin. Biotechnol., 19, 564-571 (2008).
• Logan, B.E., Hamelers, B., Rozendal, R., Schröder, U., Keller, J., Freguia, S., Aelterman, P., Verstraete, W., Rabaey, K.: Environ. Sci. Technol., 40, 5181-5192 (2006).
• Kato, S., Hashimoto, K., Watanabe, K.: Proc. Nat. Acad. Sci., 109, 10042-10046 (2012).

タイトルに関連する用語 (3件)： 発電菌 ,  基礎 ,  応用