抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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3D積層造形技術と鋳造技術を複合させた新たなものづくり手法の提案のため,砂型の中に金属3Dプリンタで造形した複雑形状の造形物を配置して溶融金属を流し込み,鋳造接合(一体化接合させる)技術について検討した。金属3Dプリンタ造形物の接合面形状が溶湯金属(アルミニウム合金,銅合金)に対する接合強度に及ぼす影響では,密着力のある接合体を得るためには造形物接合面を酸洗浄し,表面を活性化しておく必要があった。また接合面に凹凸を付けるとアンカー効果が得られ,接合強度が向上した。特に銅合金溶湯では,接合界面に生じる鋳造欠陥が少なく,接合面を高さ3mm以上の剣山形状とした場合では,JISの引張強度規格を超える接合強度が得られた。このことから,3Dプリンタ造形物と鋳造を組み合わせて,積層造形の長所を活かした高付加価値製品の作製への応用が期待できる。(著者抄録)