文献

J-GLOBAL ID：201802229809095185   整理番号：18A1714135

スフェロイド培養は歯根膜間葉系幹細胞の骨形成能を増強する【JST・京大機械翻訳】

Spheroid culture enhances osteogenic potential of periodontal ligament mesenchymal stem cells

著者 (11件)： Moritani Y. (Division of Periodontology, Department of Oral Function, Kyushu Dental University, Kitakyushu, Japan) ,  Usui M. (Division of Periodontology, Department of Oral Function, Kyushu Dental University, Kitakyushu, Japan) ,  Sano K. (Division of Periodontology, Department of Oral Function, Kyushu Dental University, Kitakyushu, Japan) ,  Nakazawa K. (Department of Life and Environment Engineering, The University of Kitakyushu, Kitakyushu, Japan) ,  Hanatani T. (Division of Periodontology, Department of Oral Function, Kyushu Dental University, Kitakyushu, Japan) ,  Nakatomi M. (Division of Anatomy, Department of Health Promotion, Kyushu Dental University, Kitakyushu, Japan) ,  Iwata T. (Institute of Advanced Biomedical Engineering and Science, Tokyo Women’s Medical University (TWIns), Tokyo, Japan) ,  Sato T. (Department of Oral and Maxillofacial Surgery, Saitama Medical University, Saitama, Japan) ,  Ariyoshi W. (Division of Infections and Molecular Biology, Department of Health Promotion, Kyushu Dental University, Kitakyushu, Japan) ,  Nishihara T. (Division of Infections and Molecular Biology, Department of Health Promotion, Kyushu Dental University, Kitakyushu, Japan) ,  Nakashima K. (Division of Periodontology, Department of Oral Function, Kyushu Dental University, Kitakyushu, Japan)
資料名： Journal of Periodontal Research  (Journal of Periodontal Research)
巻： 53  号： 5  ページ： 870-882  発行年： 2018年 
JST資料番号： T0196A  ISSN： 0022-3484  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： アメリカ合衆国 (USA)  言語： 英語 (EN)

抄録/ポイント： 目的:BACKGROUND:ヒト歯根膜間葉系幹細胞(hPDLMSCs)は,歯周組織のホメオスタシスと再生の原因であることが報告されている。hPDLMSCsは単層で一般的に培養されているが,単分子層培養は自己集合により形成された細胞の球状クラスタであるスフェロイドのような三次元培養より劣ると報告されている。本研究の目的はhPDLMSCのスフェロイドの骨形成表現型をin vitro及びin vivoでhPDLMSCの単層培養と比較して調べることであった。材料と方法:ポリエチレングリコールで標識したマイクロウェルチップを用いてスフェロイドを形成した。hPDLMSCスフェロイドにおける間充織幹細胞(MSC)マーカーをフローサイトメーターにより調べた。リアルタイムポリメラーゼ連鎖反応分析を,単層およびスフェロイド培養hPDLMSCsにおける幹細胞マーカーおよび骨形成関連遺伝子の発現を測定するために調べた。免疫蛍光分析を行い,PDLMSCスフェロイドにおける幹細胞マーカーの蛋白質発現を確認した。マウス頭蓋冠欠損モデルにおける結節形成アッセイ,アルカリホスファターゼ(ALP)活性アッセイ及び移植アッセイを行い,hPDLMSCスフェロイドの骨形成能を確認した。骨誘導性媒体(OIM)を用いたhPDLMSCsにおけるスフェロイド培養増強骨形成の機構を解明するために,分泌されたFrizzled関連蛋白質3(SFRP3)を標的とした低分子干渉RNA(siRNA)アッセイを検討した。OIMによる単層とスフェロイド培養hPDLMSCsにおけるSFRP3発現のレベルを,リアルタイムポリメラーゼ連鎖反応とウェスタンブロット法分析によって測定した。ALP遺伝子発現とALP活性をSFRP3欠損hPDLMSCスフェロイドで調べた。結果:hPDLMSCスフェロイドはMSCマーカーを発現し,単層培養で増殖したhPDLMSCsと類似していた。興味深いことに,単分子層培養におけるhPDLMSCと比較して,hPDLMSCスフェロイドにおいて「幹細胞性」を調節する転写因子の蛋白質とmRNA発現は有意に増加し,hPDLMSCsによる根粒形成は単層培養と比較してhPDLMSCスフェロイドで有意に増加した。hPDLMSCスフェロイドによる処理は,単分子層培養におけるhPDLMSCsと比較して,マウス頭蓋冠欠損モデルにおける新しい骨形成を有意に増強し,OIMで増殖したhPDLMSCsにおけるALP活性化を明らかにするために,SFRP3のノックダウンはOIMで増殖したhPDLMSCsにおけるALP遺伝子発現を抑制した。さらに,それはスフェロイド培養におけるALP活性を抑制した。これらのデータは,hPDLMSCスフェロイドにおける骨形成能の増強がSFRP3仲介ALP活性化を介して調節されることを示唆する。結論:hPDLMSCsのスフェロイド培養は再生医療における新規で有用なツールである可能性がある。Copyright 2018 Wiley Publishing Japan K.K. All rights reserved. Translated from English into Japanese by JST.【JST・京大機械翻訳】

シソーラス用語： 遺伝子発現 ,  タンパク質 ,  *骨形成 ,  転写因子 ,  遺伝子 ,  in vitro実験 ,  再生医療 ,  *間葉系幹細胞 ,  ウェスタンブロット法 ,  表現型 ,  ヒト ,  アルカリ性ホスファターゼ ,  *培養
準シソーラス用語： 蛋白質発現 ,  *スフェロイド , 【Automatic Indexing@JST】

著者キーワード (4件)： 骨再生 ,  骨形成 ,  歯根膜間葉系幹細胞 ,  回転楕円体

分類 (3件)： 細胞生理一般  (EF02010S) ,  歯の基礎医学  (GT01020O) ,  細胞・組織培養法  (EA03040R)

タイトルに関連する用語 (6件)： スフェロイド ,  培養 ,  歯根膜 ,  間葉系幹細胞 ,  骨 ,  増強