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J-GLOBAL ID:201802229839494143   整理番号:18A1420667

高松塚古墳の石室に使われた漆喰の劣化機構

Degradation Mechanism of Stucco Use in Stone Chamber of Takamatsuzuka Tumulus
著者 (4件):
資料名:
巻: 82  号:ページ: 319-325(J-STAGE)  発行年: 2018年 
JST資料番号: G0023A  ISSN: 0021-4876  CODEN: NIKGAV  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: 日本 (JPN)  言語: 日本語 (JA)
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高松塚古墳は,現在の奈良県の飛鳥で7~8世紀の間に構築された。壁画は,凝灰岩の壁に塗られた漆喰上に描かれている。漆喰は劣化により明らかに荒れているため,壁表面も粗い。本研究の目的は,漆喰材料で見られる劣化の原因を科学的に明らかにすることであった。X線コンピュータトモグラフィ(CT)法,走査型電子顕微鏡および透過型電子顕微鏡を用いて,漆喰の表面および内部形態を観察した。不純物元素をエネルギー分散X線分光法により分析した。多くのトンネル状ボイドを漆黒で観察した。CTによって観察される二次元巨視的ボイド領域は全面積の約15%を占めた。さらに,マイクロメータサイズの非常に多くのボイドを観察した。多数の小さなCaCO3結晶がトンネル壁から成長し,成長した結晶の不純物含有量は,漆喰基材のそれより低かった。これは,成長した結晶が再結晶の過程で精製されることを示していた。トンネルは雨期に漆喰成分の水への溶解によって形成されると考えられた。次に,乾期の間,漆喰成分を含む水からの再結晶によって小結晶が成長した。(翻訳著者抄録)
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著者キーワード (16件):
分類 (1件):
分類
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石灰 
引用文献 (15件):
  • 1) Ed. by Nara National Research Institute for Cultural Properties and Agency for Cultural Affairs: Investigative Report of Archeological Excavation for Takamatsuzuka Tumulus. (Nara National Research Institute for Cultural Properties, 2017) pp. 1-221.
  • 2) M. Kitada, Y. Kohzuma, T. Koezuka and T. Tateishi: J. Japan Inst. Met. Mater. 79(2015) 64-70.
  • 3) M. Kitada, M. Okuyama and A. Yanagida: Bulletin of Kashihara Archaeological Inst. 38(2015) 13-18.
  • 4) M. Okuyama, M. Kitada and A. Yanagida: Bulletin of Kashihara Archaeological Inst. 38(2015) 1-6.
  • 5) M. Kitada, Y. Kohzuma, T. Koezuka and T. Tateishi: J. Japan Inst. Met. Mater. 79(2015)71-75.
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