抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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【目的】骨盤腔臓器下垂患者における主な靭帯と子宮靭帯の組織における神経ペプチドYとその受容体の発現を調査し,その臨床的意義を調査する。方法:骨盤腔臓器下垂患者50例において、骨盤腔臓器下垂の定量的評価システム(POP-Q)により骨盤腔の臓器脱垂度を評価した。I度は6例、II度は20例、III度は14例、IV度は10例であった。I、II度を脱垂1組とし、III、IV度を脱垂2組とした。同時に子宮頸癌患者30例を対照群とし、骨盤腔臓器下垂を認めなかった。すべての患者において,主靱帯と子宮靭帯の組織標本を,手術中に切除した。免疫組織化学法により、組織標本中の神経ペプチドYタンパクの発現を測定し、RT-PCR法によりY1受容体、Y2受容体mRNAの発現を測定した。【結果】対照群と比較して,1,2群における主靱帯と子宮仙骨靱帯における神経ペプチドY蛋白質の陽性発現率は,それぞれ,4.710,26.087,χ2子宮靭帯において7.012,21.941,P<0.05であった。2つの群の間では,2つの群の間には有意差があった(χ2主靱帯=5.984,χ2子宮仙骨帯=7.232,P<0.05)。対照群と比較して,1群における主靱帯および子宮仙骨靱帯組織におけるY1受容体mRNA発現は,有意に増加した(P>0.05)。2つの群におけるY1受容体mRNAの発現は,対照群(P<0.05)におけるそれより有意に高かった(両方のP<0.05)が,2つの群における主な靭帯と子宮の靭帯におけるmRNA発現を減少させた。2つの群の主靱帯組織におけるY1受容体mRNAの発現は脱垂1群より高かった(P<0.05)。2つの群の間で,Y2受容体mRNA発現に有意差がみられた(P>0.05)。1、2群の主靱帯と子宮仙骨靱帯組織におけるY2受容体mRNA発現は上昇傾向を示したが、対照群と比較して有意差がなかった(P>0.05)、脱垂1、2群間には有意差が認められた(P>0.05)。同群の主靱帯と子宮仙骨靱帯組織におけるY1受容体、Y2受容体mRNA発現は比較すると、いずれもP>0.05であった。Y1受容体mRNA発現とY2受容体mRNA発現との間に正の相関があり(r=0.479,P<0.05),Y1受容体mRNA発現とY2受容体mRNA発現との間には相関がなかった(r=0.173,P>0.05)。結論:骨盤腔臓器脱垂患者の主靱帯と子宮仙骨靱帯組織における神経ペプチドYは低発現し、そのY1受容体は高発現を呈し、主靱帯組織中のY1とY2受容体mRNA発現は正相関を呈した。神経ペプチドYとその受容体の発現変化は骨盤腔の臓器下垂の程度と関係がある。Data from Wanfang. Translated by JST【JST・京大機械翻訳】