抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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野外利用可能な安価な流量計の精度検証を行った。検証には自作転倒升型流量計,容積式流量計,水道メーターを選択した。室内検定から,自作転倒升型流量計は2秒間で1転倒する程度までの流入流量では,市販型と同様に1次式での検定直線を引くことが可能であることが分かった。また,転倒升の転倒時間と升貯留量の関係が検定曲線を特徴づけていることが分かった。樹幹流を対象とした野外試験では,転倒升型流量計の測定誤差は5%以内に収まった。また,容積式流量計および水道メーターは小流量での測定限界が存在するため,滴下程度の流量を測定するためには流量変換装置が必要であること,水道メーターは流量計出口側に2mに相当する水圧をかけることが必要であることが分かった。容積式流量計は流体内の不純物に対して誤差を生じやすく,不純物の除去に特別な配慮が必要である。総合的に判断すると,野外における安価な流量計としては自作転倒升型流量計が多くの点で優れていることが分かった。(著者抄録)