抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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従来では時間積分において,空間方向のみの並列化が注目されてきた。多数の演算器により性能向上を図る近年の環境では,空間方向並列化のみを適用した場合,その莫大な並列数を効率的に使用することは難しい。そこで時間方向の並列化を検討することで,十分な自由度を確保しさらなる並列性の抽出が見込める。しかし時間方向並列化の効果や,空間並列度と時間並列度の割り当て方による性能への影響は分かっていない。本研究では,東京大学のFX10スーパーコンピュータシステム上で時間発展する熱拡散問題を対象に,空間方向の並列化としてAdditive Correction Multigrid(ACM)を前処理にした共役勾配法(ACM-CG),時間方向の並列化としてMultigrid Reductoin in Time(MGRIT)を適用し,時間方向並列化の有効性の確認し,時空間並列度の割り当てによる性能への影響を考察した。この実験により時間方向並列化は,空間方向並列化と比較して同等または同等以上の並列性の抽出ができていることがわかった。(著者抄録)