抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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本研究では気圧センサを利用したステップの認識を行う手法について提案し,歩数推定実験の結果を提示する。現代人はオフィスワーク等の勤務体系から慢性的な運動不足が問題とされており,日常的な運動量を計測する目的として歩数計や運動量を測定するスマートフォンのアプリケーションが普及している。平地を歩行している場合と坂や階段を歩行している場合では運動量が異なるため,加速度センサを用いてステップを測り気圧センサを用いて歩行者の上下方向に対する移動を測定する。つまり歩数計や運動量を測定するアプリケーションでは加速度センサと気圧センサを併用して運動量の計測を行っている。したがって気圧センサを用いたステップ認識が可能となれば,気圧センサを単独で利用した運動量の測定が期待できる。ステップの認識には歩行時に周期的に変化する気圧センサの値を利用する。センサを手に持ち歩行した場合では手の振りによりセンサの高さが推移して気圧センサ値が周期的に変化し,センサをポケットやケースに納めて歩行した場合では歩行動作によりポケットやケースが変形して内部の気圧値が変動するため気圧値が周期的に変化する。気圧値の極大値,極小値の差はある一定値以上発生するため,閾値を設定し極値の差が閾値以上だった場合にステップとして認識する。これらのステップ認識手法の精度を検証するため歩数推定実験を行い,ステップ認識に主流な手法である加速度を用いたステップ認識手法の精度と比較を行った。推定誤差は気圧が5.2%,加速度が2.3%,標準偏差は気圧が2.0歩,加速度が1.2歩となった。(著者抄録)