抄録/ポイント：
抄録/ポイント
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規格プレハブ住宅と呼ばれる75,000以上の臨時住宅が戦後のほぼ4年に沖縄で建てられた。1946年に始まり,再建に大きな貢献を果たした。規格プレハブ住宅は,1945年11月米国海軍軍事政権沖縄公共事業局の仲座久雄(1904-1962)という地元建築家によって設計された。本研究の目的は,規格プレハブ住宅の過程,設計,供給システムについての状況の詳細を明らかにすることである。また,大量で迅速な実際的な因子を明らかにすることである。本論は5章からなる。第1章は,仲座久雄のキャリアと論文に基づいた背景と何故,彼が規格住宅を設計し始めたかを述べる。彼のキャリアによれば,戦時中は避難住宅建設の経験があった。その経験が評価された後,仲座は米国海軍軍事政権沖縄公共事業省で規格住宅を設計した。第2省は,標準的な住宅計画,米国海軍政府の状況について,全方向から述べる。海軍政府は1945年10月23日に地元民をキャンプから元居た住居場所に再定住させる命令を出した。ゆえに,政府は住宅を提供せねばならなかった。1945年10月31日の指令は,住宅の設計ガイドを表している。規格プレハブ住宅の規模と材料はこれに基づいて決められたと考えられる。第3章は,設計図面を分析する。規格プレハブ住宅は技術者の不足という状況に応えた。壁の枠や屋根のトラスは工場で製造されたプレハブとして設計された。さらに,このデザインは資材不足に柔軟に対応できる。そして,仕上げ材料の選択は,地元の状況次第で可能である。第4章は,仲座の論文と沖縄公共事業省関連文書を調査し,供給システムを理解する。1946年の1月から5月までのほぼ4か月,建設は仲座を含めて3人によって指図された。1946年5月から1949年末までの間,建設は沖縄民政府の公共事業省による組織システムによって実行された。この省は米国の政府予算を直接決済することができた。建築部局が資材置き場を管理し建設ユニットによって建設を行った。加えて,土地交通部局のモータープールが交通を処理した。第5章は,米国軍事政府の活動リポートの月建設数を分析し,建設エンドタイムを推定する。建設は1946年の初めから1947年の中ごろまでの期間,最も活発に行われた。最初の活動システムはよかった;1946年12月と1947年1月にひと月に4,000以上の住宅が建てられた。1949年の10月まで建設リポートはあるが,それによると1949年末まで住宅が建てられたことを表している。総計76,815の住宅が,1946年1月から1949年10月までの4年以内に供給された。標準的なプレハブ住宅は建築家仲座久雄によって設計されたが,米国の軍事政府により監督され,地元政府により管理され,住民間の相互支援によって建設された。大量で迅速な供給に応じることができる主要な理由は次の通りである。(1)住民が容易に建てられるプレハブタイプの住宅であった。(2)設計が材料不足に柔軟に対応することができた。地元の状況に応じて,仕上げ材料の選択が可能であった。(3)コンパクトな組織システムで在庫,製造,発送,及び建設予算の執行を成し遂げることができた。(翻訳著者抄録)
