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J-GLOBAL ID：201802232665861624   整理番号：18A1588069

有機高分子ゲルを電子供与体として用いた原位置脱窒浄化の可能性

THE POSSIBILITY OF AN IN-SITU DENITRIFICATION USING ORGANIC POLYMER GEL AS AN ELECTRON DONOR

著者 (3件)： 田中恒夫 (前橋工科大学 工学部 社会環境工学科) ,  TANG Wen Xuan (前橋工科大学大学院 環境・生命工学専攻) ,  林秀謙 (前橋工科大学 工学部 生物工学科)
資料名： 土木学会論文集 G(環境)(Web)  (環境工学研究論文集(Web))
巻： 74  号： 2  ページ： 102-109(J-STAGE)  発行年： 2018年 
JST資料番号： U0108A  ISSN： 2185-6648  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 硝酸塩による地下水汚染は,その健康影響が懸念されることから依然として大きな関心事である.本研究は,硝酸塩汚染地下水の原位置脱窒浄化において,ヒドロキシプロピルセルロース(HPC)ゲルを外部電子供与体として用いることを提案し,その可能性について検討した.HPCゲルを充填したモデル帯水層を用いた実験より,地下水の全窒素(TN)濃度は流下に伴い減少することがわかった.モデル帯水層における脱窒効率は15%程度と低かったが,砂層閉塞や異臭発生などの問題は観察されなかった.モデル帯水層より採取したサンプルより脱窒に関与すると考えられる細菌が検出されたことから,地下水のTN濃度の減少は,脱窒細菌による硝酸塩の窒素ガスへの還元と考えられた.原位置脱窒浄化において,HPCゲルは電子供与体として利用できることがわかった.(著者抄録)

シソーラス用語： *地下水汚濁 ,  *ヒドロゲル ,  *ドナー ,  硝酸態窒素 ,  脱窒素 ,  ヒドロキシプロピルセルロース ,  模型試験 ,  TOC【炭素】 ,  水質試験 ,  ミクロフローラ ,  物質収支 ,  経時変化 ,  適応性 ,  処理 ,  溶出試験【化学物質】
準シソーラス用語： 細菌叢 ,  生物学的脱窒 ,  窒素収支 ,  *電子供与体 ,  原位置処理

著者キーワード (5件)： in-situ denitrification ,  groundwater ,  polymer gel ,  electron donor ,  carbon source

分類 (2件)： 環境問題  (SA01020V) ,  水質管理  (SB02050M)

引用文献 (17件)：

• 1) 環境省編:環境白書, pp. 94-95, 2013.
• 2) 環境省編:環境白書, pp. 220-223, 2016.
• 3) 環境省監修:硝酸性窒素による地下水汚染対策の手引,pp. 284-294, 2002.
• 4) 環境庁水質保全局水質管理課・土壌農薬課監修:土壌・地下水汚染と対策, pp. 158-160, 1996.
• 5) 川越保徳:硝酸性窒素による地下水汚染に関する研究動向-汚染の状況と要因および対策-,環境技術学会誌,Vol. 42, No. 12, pp. 706-712, 2013.

タイトルに関連する用語 (5件)： 高分子ゲル ,  電子供与体 ,  脱窒 ,  浄化 ,  可能性