抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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タデハギ属Tadehagi H.Ohashiは6種よりなり,インド洋モーリシャスから南アジア,東南アジア,中国,オーストリア北部,太平洋諸島,台湾,石垣島(絶滅危惧IA類)に分布する(Ohashi 2003)。その中の1種Tadehagi auriculatum(DC.)H.OhashiはTimorから記載され,Seychelles,Mascarene Islands,Andaman Islands,S.India(Bengal),Bangladesh,Myanmarに分布するとされていた(Ohashi 2003)。ところが,Desmodium auriculatum DC.のタイプはスリランカ・インド・東南アジア・中国・台湾(稀)に広く分布するT.triquetrum(L.)H.Ohashi subsp.triquetrumであることが判明した。さらにタイプ産地以外のT.auriculatumとされていた植物はD.auriculatumとは別種であることが分かり,この植物には学名がないこととなった。このためにその植物を新種としてT.ademae H.Ohashi & K.Ohashiと命名した。また,D.auriculatumは新たにT.triquetrum subsp.triquetrumの異名とした。さらに,フィリピンからD.auriculatumとして記録され,後にそれらはSubsp.triquetrumとSubsp.pseudotriquetrumの雑種と見なされてT.triquetrum nothosubsp.philippinense H.Ohashiと命名されていたが,T.triquetrumの変異の範囲内にあるものであることが分かり,var.philippinenseはT.triquetrum subsp.pseudotriquetrumの異名に,var.palawanense H.Ohashiはsubsp.triquetrumの異名とした。(著者抄録)