抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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大阪市立大学理学部附属植物園では2009年にイチヤクソウの生育を確認した。東京都では絶滅危惧IB類,奈良県と鹿児島県で準絶滅危惧種に指定され,落葉樹林,松林,針葉樹林に生育するとされながら,当園ではカシ型照葉樹林で発見されたため,園内での実態把握と保全を目的として調査を行った。2009年と2016年の全数調査でも,2010年と2014年のコドラート調査でも,生育地により個体数の増減は大きく異なっていた。増減の要因は生育地の樹木の枯死や伐採,林冠の発達やコシダの繁茂,豪雨による土砂の流出や堆積,人の往来の変化等と考えられた。保全のためにはイチヤクソウと照葉樹の関係や生活史の解明,適切な管理方法の確立が急務である。(著者抄録)