文献
J-GLOBAL ID:201802233178518480   整理番号:18A0811115

可視光領域におけるスギ材の光の反射と透過

Optical Reflection and Transmission of Sugi Wood in Visible Light
著者 (3件):
資料名:
巻: 64  号:ページ: 66-71(J-STAGE)  発行年: 2018年 
JST資料番号: F0852A  ISSN: 0021-4795  CODEN: MKZGA7  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: 日本 (JPN)  言語: 日本語 (JA)
抄録/ポイント:
抄録/ポイント
文献の概要を数百字程度の日本語でまとめたものです。
部分表示の続きは、JDreamⅢ(有料)でご覧頂けます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。
木材の可視光領域における光の透過と反射の関係について調べる目的で,圧縮率の異なるスギ試料を種々の圧縮条件にて圧縮し,その反射および透過強度を測定した。なお,圧縮変形を保持するために,圧縮前にサンプルには低分子フェノール樹脂を含浸した。圧縮の程度によらず,短波長域では反射・透過のどちらの値も低い値を示した。一方で,長波長域においては,内こう容積が初期容積の30%以下となるような圧縮によって,試料の透過率が増加したが,反射率は減少した。また,透過率・反射率ともに重量の影響を受けなかった。これらの結果は,可視光長波長域では,光が吸収されることにより透過の程度が決定されるというランベルト・ベール式に従わないことを示している。そこで,透過率と反射率の関係についてみたところ,負の比例関係にあった。このことから,木材の試料内部を長波長可視光が透過するには,層内における散乱の程度(反射が何回生じるか)が重要であると推察された。そこで,細胞の直径を30μm,細胞壁の屈折率を1.6と仮定したモデルにより透過率を算出したところ,実測の透過率と厚さの関係とよく一致した。また,X線CT画像から反射界面数は,透過率から導かれる界面数と一致した。これらの結果は,可視光長波長域における木材の透過率が,木材の密度に依存するのではなく,層内における散乱の程度が重要であることを示す。同じように,木材の見た目における濃淡,すなわち,木材の光の反射強度は,特に長波長域において,どの程度透過せずに反射したかも重要と考えられる。(著者抄録)
シソーラス用語:
シソーラス用語/準シソーラス用語
文献のテーマを表すキーワードです。
部分表示の続きはJDreamⅢ(有料)でご覧いただけます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。

準シソーラス用語:
シソーラス用語/準シソーラス用語
文献のテーマを表すキーワードです。
部分表示の続きはJDreamⅢ(有料)でご覧いただけます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。

著者キーワード (5件):
分類 (2件):
分類
JSTが定めた文献の分類名称とコードです
木材の性質・構造  ,  製材・加工 
タイトルに関連する用語 (3件):
タイトルに関連する用語
J-GLOBALで独自に切り出した文献タイトルの用語をもとにしたキーワードです

前のページに戻る