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J-GLOBAL ID：201802233369926249   整理番号：18A1892072

消波ブロック被覆堤下部からの砂地盤の吸い出しに関する実験的研究

EXPERIMENTAL STUDY ON SAND LEAKAGE FROM UNDER COMPOSITE BREAKWATER COVERED WITH WAVE DISSIPATING BLOCKS

著者 (4件)： 中村友昭 (名古屋大学 大学院工学研究科土木工学専攻) ,  村岡宏紀 (名古屋大学大学院工学研究科土木工学専攻) ,  CHO YONGHWAN (名古屋大学 大学院工学研究科土木工学専攻) ,  水谷法美 (名古屋大学 大学院工学研究科土木工学専攻)
資料名： 土木学会論文集 B3(海洋開発)(Web)  (Journal of Japan Society of Civil Engineers, Ser. B3 (Ocean Engineering) (Web))
巻： 74  号： 2  ページ： I_258-I_263(J-STAGE)  発行年： 2018年 
JST資料番号： U0288A  ISSN： 2185-4688  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 消波ブロック被覆堤を対象とした水理実験において,マウンドや砂地盤を決める際の留意点などを整理することを目指した取り組みとして,鈴木ら(2002)の1/4スケールの大規模実験と同様の実験を1/55.8スケールで実施した.その結果,大規模実験で見られていたマウンド沖側部の下部からの砂の吸い出しは発生せず,マウンドの沖側内部には堆砂が生じることを確認した.この堆砂は,マウンド砕石と砂の粒径比が同程度の鈴木ら(2002)の1/16スケールの中型実験でも生じておらず,本実験で用いたマウンド砕石の粒径が小さく,マウンドの沖側内部に生じる沖向き流速が小さかったために生じたと推測された.以上より,底質の移動形態を相似させる点,マウンド砕石と砂の粒径比を一致させる点,マウンドの透水性を相似させる点に留意する必要があることが示唆された.(著者抄録)

シソーラス用語： *防波堤 ,  試験 ,  実験 ,  砂地盤 ,  *局所洗掘 ,  洗掘 ,  *土砂流出 ,  基礎 ,  縮尺効果
準シソーラス用語： 捨石マウンド ,  *縮尺 ,  *消波ブロック被覆堤 ,  *水理実験

著者キーワード (6件)： composite breakwater covered with wave dissipating blocks ,  local scouring ,  seabed ,  rubble mound ,  scale effect ,  hydraulic experiment

分類 (2件)： 海岸工学  (RC13000X) ,  移動床,浮遊,沈殿などの水理  (RC10040U)

引用文献 (8件)：

• 1) 五明美智男,堺和彦,高山知司,寺内潔,高橋重雄:消波ブロック被覆堤のブロックの安定性に関する現状調査,海岸工学論文集,第42巻,pp. 901-905,1995.
• 2) 五明美智男,高橋重雄,鈴木高二朗,姜閏求:消波ブロック被覆堤のブロックの安定性に関する現状調査(第2報)-消波ブロックの法尻沈下災害-,海岸工学論文集,第44巻,pp. 961-965,1997.
• 3) 鈴木高二朗,高橋重雄,高野忠志,下迫健一郎:砂地盤の吸い出しによる消波ブロック被覆堤のブロックの沈下被災について-現地調査と大規模実験-,港空研報告,第41巻,第1号,pp. 51-89,2002.
• 4) 港湾空港技術研究所 海洋研究領域 耐波研究グループ:国内外の造波水路(オンライン),http://www.pari.go.jp/unit/msdtaiha/facilities/,参照2018-2-20.
• 5) 榊山勉,鹿島遼一:消波ブロックに作用する波力に関する実験スケール効果,海岸工学論文集,第36巻,pp. 653-657,1989.

タイトルに関連する用語 (3件)： 消波ブロック被覆堤 ,  砂地盤 ,  実験的研究