文献
J-GLOBAL ID:201802233602062293   整理番号:18A0759084

反射法地震探査,群列ボーリングおよびトレンチ調査に基づく佐賀平野北縁断層帯の浅部形状および第四紀後期の活動性

Shallow subsurface geometry and late Quaternary faulting of the Saga-heiya-hokuen fault zone (northern marginal fault zone of the Saga Plain), central Kyushu, as revealed by seismic reflection profiling, densely spaced boreholes and trenching
著者 (3件):
資料名:
号: 17  ページ: 39-89  発行年: 2017年12月28日 
JST資料番号: F1244A  ISSN: 1883-9681  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: 日本 (JPN)  言語: 日本語 (JA)
抄録/ポイント:
抄録/ポイント
文献の概要を数百字程度の日本語でまとめたものです。
部分表示の続きは、JDreamⅢ(有料)でご覧頂けます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。
九州中部,佐賀平野の北縁に位置する佐賀平野北縁断層帯(SHHFZ)の形状と活動性を解明するために地質学的,地球物理学的研究が行われた。東西に延びるSHHFZは,地殻運動による地形学や地下情報に基づき,地形学的に判読された新規の断層や平野下に隠れた断層を含む複数の断層ストランドで構成する長さ38kmに及ぶ活発な正断層として最近認識されている。この断層帯はその全体の長さから大きな地震(M7.5ほど)を起こす源とみなされているものの,正確な位置,構造的様式,滑り速度や断層運動の新しさはほとんど知られていない。断層帯の中央部にある断層ストランドの殆どを横切るように設計された著者らのP波反射法地震探査は深さ1kmまでの明らかな地震断面を表し,それは断層を位置づけし,特徴づけることができる。地震反射面の南側に傾斜している撓みの進行性変形により定義される複数の適度に南に傾斜している正断層を確認した。また,いくつかの不確かな副次的な北側に傾斜している正断層も認められた。地震探査断面から認められる主要な南側に傾斜している断層の地表面に投影された目立った地形上の表出はなく,最近の活動が不明確にも拘らず,目に見えない正断層が存在することを示唆している。一方,著者らの地震プロファイリングは,Bouguerの重力異常の急峻な傾きのみから推定された佐賀市の人口中心の近くにある隠れた活断層の証拠を提供しない。地形学的にSHHFZの最も明確な断層ストランドである城原断層の南面崖を横切って密に配置され連続的に掘削されたボーリングにより,浅部における断層の傾斜角が南側に急落し南に約70°であると限定することができ,このことは断層が正常な滑り成分を有することを示している。城原断層について,90~85kaの計算年代の阿蘇4火砕流堆積物のオフセットが10mあることから第四紀後期の平均垂直滑り速度は0.1m/kyと推定される。城原断層を横切る古地震のトレンチ調査結果では39730cal yBP以降,1回当たり1mの垂直方向のオフセットがある少なくとも2回の表面変位イベントを示す証拠が示された。(翻訳著者抄録)
シソーラス用語:
シソーラス用語/準シソーラス用語
文献のテーマを表すキーワードです。
部分表示の続きはJDreamⅢ(有料)でご覧いただけます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。

準シソーラス用語:
シソーラス用語/準シソーラス用語
文献のテーマを表すキーワードです。
部分表示の続きはJDreamⅢ(有料)でご覧いただけます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。

分類 (2件):
分類
JSTが定めた文献の分類名称とコードです
地質構造・テクトニクス  ,  物理探査・地質探査一般 
引用文献 (18件):
もっと見る

前のページに戻る