抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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福島第一原子力発電所における厳しい事故は,電力のない溶融炉心冷却システムの重要性を明らかにし,自然循環流による冷却システムが注目されている。このシステムの熱除去性能は自然循環流量に依存するので,安全設計のために正確に流量を予測することが不可欠である。本研究の目的は,自然循環に対する評価法を開発し,チャネル形状に対するその精度依存性を検討することである。実験は,室温空気-水流を用いて大気圧で行った。種々の形状と直径を有する7種類のチャネルを用い,各チャネルに対する自然循環流量と圧力降下を測定した。予測解析を,ループチャネルにおける駆動力と圧力降下の間のバランスに基づく著者らの方法によって行った。主な結果は以下の通りであった。(1)様々な形状のチャネルに対して20%以下の誤差で自然循環流量を予測することが可能である。計算と実験の流速の間の比率の平均と標準の偏差は,0.98と0.047である。(2)圧力降下の二相予測法は最大15%の誤差を持つ。予測精度を改善するためには,ボイド率と二相乗算器の予測を改善することが重要である。(翻訳著者抄録)