抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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反応機構と素過程は,燃焼と同様に触媒作用においてより重要になる。本論文では,ニッケル触媒によるメタン水蒸気改質に関する著者らの最近の研究からの例を用いて,密度汎関数理論(DFT)に基づいて触媒反応の反応機構を構築し,分析する方法を紹介する。吸着や活性化および反応エネルギーのような表面上の重要なエネルギーは,周期的境界条件を持つスラブモデルを用いて理論的に計算できる。素反応のGibbs自由エネルギーと速度係数もDFTに基づくフォノン解析により計算した。構築した反応機構によるミクロ速度論シミュレーションにより,例えば触媒ペレットを充填した固定層反応器における転化率,選択性,温度分布などの実験結果と直接比較することができた。詳細な反応機構分析により,表面上の主な反応経路と律速段階を明らかにした。最後に,表面上の欠陥における反応性に関する著者らの最新の研究を,触媒作用における速度論モデリングの将来展望の例として示した。(翻訳著者抄録)