文献

J-GLOBAL ID：201802234528961336   整理番号：18A1499364

表面弾性波可視化による被覆鋼部材に生じた疲労き裂の検知

INSPECTION OF FATIGUE CRACKS INITIATED AT PAINTED STEEL MEMBER BY IMAGING SURFACE ACOUSTIC WAVE

著者 (5件)： 松本理佐 (京都大学大学院 工学研究科) ,  畠堀貴秀 (島津製作所 基盤技術研究所) ,  服部篤史 (京都大学大学院 工学研究科) ,  田窪健二 (島津製作所 基盤技術研究所) ,  河野広隆 (京都大学大学院 工学研究科)
資料名： 土木学会論文集 A2(応用力学)(Web)  (Journal of Japan Society of Civil Engineers, Ser. A2 (Applied Mechanics) (Web))
巻： 73  号： 2  ページ： I_671-I_678(J-STAGE)  発行年： 2017年 
JST資料番号： U0102B  ISSN： 2185-4661  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 近年,鋼橋の溶接部から多数の疲労損傷が報告されている.実橋梁に発生した疲労き裂は,一般的に磁粉探傷試験(MT)によって検出される.しかし,MTによる検査では,塗膜除去と再塗装を要するため,コスト・時間を要するという課題がある.さらに,MTは計測範囲が小さいという問題もある.そこで,本研究では,表面弾性波の伝播の様子を画像計測によって可視化することで,塗膜上から疲労き裂を検知できるかどうかを確かめた.計測結果から,塗膜割れのみ生じている場合は,面外ガセット溶接継手やT字溶接継手に発生したき裂を塗膜の上から検知することができた.しかし,塗膜割れとともにと塗膜の剥がれが生じている場合は,塗膜上からき裂を検知することが困難であることがわかった.(著者抄録)

シソーラス用語： 道路橋 ,  鉄道橋 ,  鋼構造 ,  鋼橋 ,  溶接部 ,  疲れ損傷 ,  *疲れ亀裂 ,  磁粉検査 ,  *弾性表面波 ,  伝搬 ,  弾性波 ,  計測 ,  *可視化 ,  塗膜 ,  溶接継手 ,  補強部材 ,  *部材 ,  *鋼 ,  *被覆 ,  *検出
準シソーラス用語： 鋼道路橋 ,  鋼鉄道橋 ,  磁粉探傷試験 ,  弾性波伝播 ,  画像計測 ,  塗膜割れ ,  面外ガセット溶接継手 ,  T字溶接継手 ,  被覆鋼部材

著者キーワード (5件)： fatigue crack ,  stroboscope ,  shearography ,  surface acoustic wave ,  steel member

分類 (2件)： 橋梁の破壊,保守,その他  (RC06080X) ,  溶接部  (WC07100I)

引用文献 (6件)：

• 土木学会 鋼構造委員会:鋼橋の疲労対策技術,鋼構造レポート22,2013.
• 国土交通省,道路局,国道・防災課:橋梁定期点検要領,2014.
• 日本鋼構造協会:土木構造物の点検・診断・対策技術-2006年度版-,2006.
• 一ノ瀬伯子ルイザ,水江正弘,坂野昌弘:渦流探傷試験を用いた鋼橋の疲労き裂調査の効率化に関する検討,鋼構造年次論文報告集,第22巻,pp.825-832,2014.
• 一ノ瀬伯子ルイザ,水江正弘,坂野昌弘:渦流探傷試験を用いた鋼橋の疲労き裂調査の効率化に関する検討(その2),鋼構造年次論文報告集,第23巻,pp.356-363,2015.

タイトルに関連する用語 (4件)： 表面弾性波 ,  可視化 ,  鋼部材 ,  疲労き裂