抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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2005~2016年のArgo観測のグリッドデータを用いて,南太平洋での等密度面上のspiciness偏差の海盆スケールにおける伝播を調べた。その結果,北東部から赤道へ流れる北側経路と中央部の高塩分領域から沈み込む南側経路の2か所があることがわかった。このうち北側経路では平均流の移流により約1年で赤道域へ到達する。この経路では形成域で約0.05PSUのspiciness偏差に対し赤道域で1.5°C程度の偏差が生じる。一方,南側経路では沈み込み後,約5cm/sの速度で西方へ移流され,3~4年をかけて南太平洋西岸域へと到達する。この南側経路では,顕著な正の塩分トレンドが示され表層での塩分トレンドの亜表層への伝播を示唆する。(著者抄録)