抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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【目的】星状細胞腫におけるPrx1,Prx6,およびグリア線維酸性蛋白質(GFAP)の発現とそれらの悪性度との関係を調査する。方法:回顧性研究により、2011年9月から2015年9月にかけて、64例の星状膠細胞腫患者を治療対象とし、また同時期に治療を受ける必要がある手術切除を行った正常脳組織患者23例を正常対照群とした。星状細胞腫と正常脳組織におけるPrx1,Prx6,GFAPの発現と悪性度との関連性をSP法とRT-PCR法により調べた。Prx1、Prx6とGFAPのmRNA発現レベル及び悪性度との関連性について分析測定を行った。結果:Prx1とPrx6の陽性発現は,以下の通りであった。グレードIV神経膠腫>グレードIII神経膠腫>グレードII神経膠腫>正常脳組織。GFAPの陽性発現は,以下の通りであった。正常脳組織>グレードII神経膠腫>グレードIII神経膠腫>グレードIV神経膠腫の間には,有意差が認められた(P<0.05)。異なる悪性度の神経膠腫とGFAPの陽性率、Prx1とPrx6の陽性率との間の相関係数はそれぞれr1=0.726、r 0.689、r 3=-0.541、P<0.05であった。これらの結果から,GFAP陽性率は神経膠腫の悪性度と負の相関があり,Prx1とPrx6の陽性率は神経膠腫の悪性度と正の相関があり,Prx1 mRNAとPrx6 mRNAの発現レベルは以下の通りであることが示唆された。グレードIV神経膠腫>グレードIII神経膠腫>グレードII神経膠腫>正常脳組織。GFAPの発現レベルは以下の通りであった。正常脳組織>グレードII神経膠腫>グレードIII神経膠腫>グレードIV神経膠腫の間には,有意差が認められた(P<0.05)。異なる悪性度の膠腫とGFAP mRNA、Prx1 mRNA及びPrx6 mRNA発現レベルの間の相関係数はそれぞれr1=0.665、r2=0.639、r3=-0.501、P<0.05であった。これらの結果から,GFAP mRNA発現レベルは神経膠腫の悪性度と負の相関があり,Prx1 mRNAとPrx6 mRNAの発現レベルは神経膠腫の悪性度と正の相関があることが分かった。結論:星状細胞腫におけるPrx1、Prx6の発現レベルは比較的高く、GFAPの発現レベルは比較的に低く、GFAPの陽性率は神経膠腫の悪性度と負の相関がある。Prx1及びPrx6は神経膠腫の悪性度と正の相関があり、Prx1、Prx6及びGFAPは臨床で星状細胞腫の悪性度を判定する重要なマーカーとして用いることができる。Data from Wanfang. Translated by JST【JST・京大機械翻訳】