抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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「豊臣期大坂図屏風」は,世界文化遺産にも登録されているオーストリアのグラーツ市にあるエッゲンベルク城が所蔵している。この屏風は現在,一扇ずつ分解されて城内の「日本の間」の壁面にはめ込まれており,遅くとも17世紀後半にはエッゲンベルク家が所有していたことが判明している。2000年から2004年にかけて,バーバラ・カイザー氏(エッゲンベルク城キュレター)が修復と調査を行ない,その情報をフランチィスカ・エームケ教授(ドイツ・ケルン大学)が2006年に関西大学へもたらした。データを関西大学なにわ・大阪文化遺産学研究センターで調査した結果,現存作例の少ない,豊臣期の大坂城とその城下を描いた屏風であることが確認された。本研究の目的は,この屏風についての研究成果を公開するためのデジタルコンテンツを制作することにある。これらはエッゲンベルク城博物館での展示解説や,関西大学での教育活動に活用することが期待される。(著者抄録)