抄録/ポイント:
抄録/ポイント
文献の概要を数百字程度の日本語でまとめたものです。
部分表示の続きは、JDreamⅢ(有料)でご覧頂けます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。
表面テクスチャリングは摺動接触要素の応用手法の一つと考えられている。表面テクスチャリングでの流体圧力の発生により負荷容量が提供され,潤滑特性を改善できる。加えて表面テクスチャリングは潤滑油の保油リザーバとして働き,かつ摩耗粉を収集する効果がある。摺動表面の潤滑特性は表面テクスチャリングの形状とサイズにより変化するが,同潤滑特性に対するその要素の精確な効果は完全には理解されていない。本研究は,平行平面上に適用した表面テクスチャリングの実際の効果を解明し,表面テクスチャリングの最適設計ガイドラインを得ることを目的とする。著者等は表面テクスチャリングの効果を評価するためにレイノルズ方程式の解法に有限要素法を用いた数値解析を適用した。同解析は二つの異なる条件,即ち一つは一定油膜厚さ,およびもう一つは一定負荷容量のもとで実施した。解析の結果,摩擦係数を低減する表面テクスチャリングの最適設計は各条件に依存して変化することが分かった。一定油膜厚さの場合の表面テクスチャリングの最適設計は次の様である。ディンプルでは面積比50%で摩擦係数が最小となり,深さ比0.0001で負荷容量が最大となる。溝では面積比70%で摩擦係数が最小となる一方,溝比0.00006で負荷容量が最大値を示した。一定負荷容量の場合には,ディンプル面積比60%と溝面積比70%で最大油膜厚さと最小摩擦係数を示した。深さ比が大きいほど,摩擦係数は小さくなった。(翻訳著者抄録)