抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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ファクトリーフィジクスは,遅延,故障および設定などの操作変動性の存在の許容下でスループット(TH)を最大化する数学モデルを提供する一方で,日本のアプローチは,THを犠牲にしても変動を否定する”Kaizen”に努力する傾向がある。本論文では,ファクトリーフィジクスに関する2つの話題を取り上げた。その一つは,Littleの法則(TH=WIP(作業過程)/CT(サイクル時間))に基づくプロセス性能の科学的評価法であり,それはTHを維持すると共に”Kaizen”の包括的な方向性を与える。もう一つは,CT拡張に及ぼす各変動性の影響を定量的に評価することである。さらに,ファクトリーフィジクスに導入された”Kanban”とCONWIP(Constant Work In Process)によるPull手法の数学的定式化を行った上で,それらの比較をした。その結果,その自律的WIP調整機能によってCONWIPは最良の制御法であり,IoT環境下でのサプライチェーン状況にも有効に適用できることが示唆された。(翻訳著者抄録)