抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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国際エネルギー展望2017 によると,再生可能エネルギー価格の顕著な低下と電化の進展は,世界のエネルギーシステムの変革をもたらしている。2040年までに,世界のエネルギー需要は30%増加し,需要の大部分は,長期的な経済成長が見込める経済協力開発機構(OECD)外の国々(中国,インド等)で発生する。世界で最も急速に成長するエネルギー源である。2010年以来,太陽光発電コストは70%,風力発電コストは25%低下し,2016年において,太陽光発電は他の電源よりも設備容量を増やした。化石燃料の中では,天然ガスが最も成長するエネルギー源であり,天然ガスの豊富な資源とタイトガス,シェールガス,および炭層メタンの供給を含む生産量の増加は,天然ガスの強力な競争力の位置づけに貢献している。石炭は,天然ガス,再生可能エネルギー,および発電用の原子力(中国)によって次第に置き換えられる。中国は世界最大の石炭消費国であるが,2015年から2040年にかけて中国の石炭使用量は0.6%/年減少し,OECD諸国の石炭使用量は同期間に0.6%減少する見込みである。原油価格は着実な上昇が見込まれ,世界市場でのエネルギー消費のシェアは2015年の33%から2040年の31%に低下する。