抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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近年,協調運転を実現するためにクラウドが広範囲に存在する車両からセンサー情報を収集・解析を行い,車両に制御情報を提供するクラウド型車両制御とMobile-Edge Computing(MEC)によるエッジサーバを用いて低遅延な車両制御を実現するMEC型車両制御が提案されている。我々はこれらの長所を生かすために,基地局に配置され低遅延な処理が可能なLower Edge Server(LoES)とP-GWやクラウドに配置され広範囲から車両のセンサー情報を収集可能なUpper Edge Server(UpES)が連携する車両制御システムを提案しており,プロトタイプを用いた評価から,遅延の大きさが不安定に変化する状況でも安定して制御できることを示した。しかし,提案システムは実通信環境を反映させた十分な評価を行えていない。現在,日本国内には様々なMNO,MVNO事業者が存在しており,これらキャリアの通信経路の特性も考慮し車両制御の評価を行う必要がある。本論文では提案システム評価のために様々なクラウドサービスーキャリア間の通信遅延データの測定を行い,クラウドサービスおよびキャリアの違いによって通信品質に差が生じることを示す。次に,計測した遅延データを用いて,提案システムのシミュレーション評価を行い,UpESの配置を変更することで,センサー情報を収集可能な車両台数と通信遅延のトレードオフを解決できることを示す。(著者抄録)