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J-GLOBAL ID：201802237163842911   整理番号：18A0000307

特定指による空中PINコード入力システムの開発

著者 (5件)： 田中亮佑 (鹿児島大 大学院理工学研究科) ,  福元伸也 (鹿児島大 大学院理工学研究科) ,  鹿嶋雅之 (鹿児島大 大学院理工学研究科) ,  佐藤公則 (鹿児島大 大学院理工学研究科) ,  渡邊睦 (鹿児島大 大学院理工学研究科)
資料名： 電子情報通信学会論文誌 A(Web)
巻： J100-A  号： 10  ページ： 384-392 (WEB ONLY)  発行年： 2017年10月01日 
JST資料番号： U0470A  ISSN： 1881-0195  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 本論文では,特定指による空中PINコード入力システムを提案する。本システムでは,照明条件に頑健な距離センサ(Leap Motion)を用い,ユーザの眼前にVTP(Virtual Touch Panel)を生成する。ユーザは,VTP上で特定指にてエアクリックを行うことでPINコードの入力を行う。またPINコードとPINコードを選択した指情報の2要素を組み合わせた“PINコード情報”を用いて個人を認証する。エアクリック入力より非接触かつ痕跡を残さず入力することが可能となり,2要素認証により入力時の盗撮や背後からの覗き見に対して耐性をもつシステムを実現した。本システムの有用性の検証として,認証技術においてトレードオフの関係であるセキュリティとユーザビリティに関して,PINコード長が4桁の場合と3桁の場合の2パターンでそれぞれ評価実験を行った。評価実験の結果として,実時間の覗き見によるPINコード情報を特定する攻撃(ハッキング)に対して他人PINコード認識率は共に0%という結果を得た。またPINコード長が4桁の場合,2度の盗撮に対し耐性をもち,認証平均時間は3.92秒,3桁の場合は1度の盗撮に対し耐性をもち,認証平均時間は2.28秒という結果を得た。(著者抄録)

シソーラス用語： 手指 ,  *データ入力システム ,  開発 ,  画像 ,  センサ ,  符号 ,  パネル ,  入力装置 ,  認識 ,  *個人 ,  認証 ,  *パターン認識 ,  耐性 ,  情報処理 ,  操作
準シソーラス用語： クリック ,  システム開発 ,  タッチパネル ,  仮想化 ,  距離センサ ,  空中像 ,  攻撃耐性 ,  知識情報処理

分類 (2件)： 入出力装置  (JC04050U) ,  パターン認識  (JE07000S)

引用文献 (16件)：

• 坂野鋭,“情報システムにおける個人認証の現状と課題,” 映情学誌,vol.55, no.2, pp.185-189, 2001.
• 辻尾寿彦,松西英恭,“情報システムの認証技術について,” 電気設備学会誌,vol.30, no.10, pp.827-830, 2010.
• 偽造されたとみられるキャッシュカードが使用された件, http://www.bk.mufg.jp/info/ufj/ufj 20051222.html, 2013.
• Y. Zhang, P. Xia, J. Luo, Z. Ling, B. Liu, and X. Fu, “Fingerprint attack against touch-enabled devices,” Proc. Second ACM Workshop on Security and Privacy in Smartphones and Mobile Devices, pp.57-68, 2012.
• K. Mowery, S. Meiklejohn, and S. Savage, “Heat of the moment: Characterizing the efficacy of thermal camera-based attacks,” Proc. 5th USENIX conference on Offensive technologies, pp.6-6, 2011.

タイトルに関連する用語 (2件)： 指 ,  開発