抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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ポリオキソモリブデン酸塩とCo-tacn(tacn=1,4,7-トリアザシクロノナン)錯体との組み合わせにより,4種類のコバルト-ポリオキソモリブデンクラスターを合成した。水におけるNa_2MoO_4と[Co(tacn)(H_2O)_3](CF_3SO_3)_3H2Oの反応により,ヘテロ金属多核クラスタを得た。ポリオキソモリブデン酸塩の周辺は熱力学的に安定な[Co(tacn)]3+保護基によってキャップされ,更なる加水分解と縮合反応を防ぐ。tacn上のN-H基とモリブデン酸塩コア上の酸素原子間の分子内水素結合は水中の錯体の安定性に寄与する。最適化合成条件下で,Na_2MoO_4と[Co(tacn)(H_2O)_3](CF_3SO_3)_3H_2Oのモル比を1:0.3,1:0.9,または1:1.5に調整し,[{Co(tacn)}_2Mo_3O_7O_2O_2(CF_3SO_3)_3Mo_4O_17](CF_3SO_3)_5 6H_2O(3)を生成した。最も重要な因子の1つとして,モル比を変化させることによるpH値の調整は,これらのクラスタを分離することを可能にした。ピリジンの存在により中性錯体[Co_2(tacn)_2(ピリジン)Mo_5O_18]4.5H_2O(4)が生成した。錯体2~4の合成もクラスタ1から出発して可能であり,1は水溶液中で2~4の生成の前駆体であることを意味した。錯体2~4は,クラスタ単位の各々において,一般的な構造構築ブロック[{Co(tacn)}_2Mo_3O_13]を有していた。水溶液中の2および3の1H NMRスペクトルは,結晶構造によって示された化学的環境に従って,tacn配位子上のメチレン信号の多重分裂パターンを示した。CH_3NO_2におけるクラスタ3の59Co NMRスペクトルは,溶液中の構造完全性を確実にする3:1の積分比を有する2つの異なるCoユニットからの2つの信号を有した。プロトン性溶媒としての水中のクラスタ3の~59Co NMRスペクトルに対する信号の一つの広がりは,水中のクラスタ骨格上の酸性プロトンの脱プロトン平衡の存在を明らかにした。Copyright 2018 Royal Society of Chemistry All rights reserved. Translated from English into Japanese by JST.【JST・京大機械翻訳】