抄録/ポイント:
抄録/ポイント
文献の概要を数百字程度の日本語でまとめたものです。
部分表示の続きは、JDreamⅢ(有料)でご覧頂けます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。
Androidアプリケーション(App)では,利用者や端末を一意に識別することを目的にグローバルIDが利用されている。グローバルIDの中には,利用者が変更できないために個人の特定につながる危険性を有するものがあり,Android ID,IMEI,IMSI,ICCID,電話番号,MACアドレスなどが該当する。これらの非推奨なグローバルIDに対し,利用者が変更可能な安全なグローバルIDとして,Ad IDやInstance IDが登場した。しかし,安全なグローバルIDを利用するかどうかはAppの開発者に委ねられており,その利用実態は定かではない。また,Appには,App開発者以外の事業者などが作成した外部モジュールが組み込まれていることが多く,外部モジュールによる非推奨なグローバルIDの利用も懸念される。以上の背景から,グローバルIDの送信の実態を明らかにするために,マーケットに存在する1,761検体のAppを対象に,JDWPに基づく手法による動的解析を用いてモジュールからのAPI呼び出しとそのパッケージ名を観測した。調査の結果,約26%のAppが非推奨なグローバルIDを送信していることが分かった。また,約15%のAppでは外部モジュールがそれらを送信していることが明らかとなった。(著者抄録)