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J-GLOBAL ID：201802238887077904   整理番号：18A0015520

発光性メカノクロミック分子の発光制御と長波長化

Control of Luminescent Properties and Long Wavelength Emission of Mechanochromic Compounds

著者 (2件)： 関朋宏 (北大 大学院工学研究院) ,  伊藤肇 (北大 大学院工学研究院)
資料名： 光化学  (Photochemistry)
巻： 48  号： 2  ページ： 81-84  発行年： 2017年08月22日 
JST資料番号： L1031A  ISSN： 0913-4689  CODEN： KOKAEQ  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 解説  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： メカノクロミック発光に関する研究は,力計測のような可能性のある有用性のために過去10年間に急速に成長した。しかし,遠赤外線(1R)を含む長波長領域での発光を伴う発光性メカノクロミック材料に関する研究はほとんどない。このレビューでは,9-アントリル金(I)イソシアニド錯体3について述べる。この錯体3は,機械的刺激によって可視域から赤外域への発光色の深色シフトを示す。機械的刺激を行う前に,調製した3aは448nmで発光波長最大値(λ_em,max)を示す。粉砕すると,得られた粉砕粉末3bのλ_em,maxは,Δλ_em,max最大452nmまたは1.39evで900nmへの赤方シフトを示す。従って,錯体3は,IR領域においてλ_em,maxを有するメカノクロミック発光材料の第1の例を表す。X線回折分析,理論計算,および分光分析を介して,3の放出波長の前例のない大きなシフトの起源を調べた。

シソーラス用語： 機能性高分子 ,  赤外線 ,  *化学ルミネセンス ,  可逆変化 ,  広帯域 ,  遠赤外線 ,  金錯体 ,  イソシアニド ,  機械刺激 ,  粉砕 ,  X線回折分析 ,  分光分析 ,  置換基効果 ,  共役 ,  二重結合 ,  芳香族縮合炭化水素 ,  結晶構造 ,  分子構造 ,  電子構造 ,  相転移 ,  分子配向
準シソーラス用語： 発光性高分子 ,  長波長赤外領域 ,  フォトクロミック ,  *化学発光 ,  Au錯体 ,  機械的刺激 ,  π共役 ,  アントラセン誘導体 ,  分子配列 ,  刺激応答性

分類 (4件)： 錯体のルミネセンス  (BM08095R) ,  第11族,第12族元素の錯体  (CE01050Y) ,  分光分析  (CC03012W) ,  分子の電子構造  (BH05010Q)

引用文献 (15件)：

• Y. Sagara, T. Kato, Nat. Chem., 1, 605 (2009).
• S. Mizukami, H. Houjou, K. Sugaya, E. Koyama, H. Tokuhisa, T. Sasaki, M. Kanesato, Chem. Mater., 17, 50 (2005).
• M. Tanioka, S. Kamino, A. Muranaka, Y. Ooyama, H. Ota, Y. Shirasaki, J. Horigome, M. Ueda, M. Uchiyama, D. Sawada, S. Enomoto, J. Am. Chem. Soc., 137, 6436 (2015).
• X. Cheng, D. Li, Z. Zhang, H. Zhang, Y. Wang, Org. Lett., 16, 880 (2014).
• Q. Xiao, J. Zheng, M. Li, S. Z. Zhan, J. H. Wang, D. Li, Inorg. Chem., 53, 11604 (2014).

タイトルに関連する用語 (3件)： 分子 ,  発光制御 ,  長波