抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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戦後,日本は驚異的な復興を遂げたが,その裏には労働災害の激増という負の面もあった。労働災害は,昭和36年にピークを迎え,以後安全対策の強化,職場環境の整備を背景に減少の一途をたどったが,その中で建設労働災害は,全業種中,常にトップで40%前後を占めている。建設労働災害もやはり減少傾向にあるとはいえ,そのペースは他産業に比べ鈍く,中でも現場からの墜転落災害が群を抜いて多い。現在でも,労働者,一人親方等を合わせ,その死者数は400人近くで,1日に1人は確実に死亡している状況にある。これは先進国の中で最悪ともいわれ,足場等仮設物の安全対策が不十分であることが主因である。全国仮設安全事業協同組合はこのような状況下,平成12年から活動を起こし,わが国では唯一,仮設物に絞った安全対策,なかんずく足場からの墜転落防止等の提唱を行ってきた機関である。ここでは,本組合のこれまでの活動と主張について紹介するとともに,安全な足場環境の確保のための制度及び今後の展望を概説する。(著者抄録)