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J-GLOBAL ID:201802239223009625   整理番号:18A2207362

博物館の沿革からみた日本の国立・県立博物館の整備過程

MAINTENANCE PROCESS ON NATIONAL AND PREFECTURAL MUSEUMS IN JAPAN
著者 (2件):
資料名:
巻: 83  号: 753  ページ: 2099-2108(J-STAGE)  発行年: 2018年 
JST資料番号: Y0894A  ISSN: 1340-4210  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: 日本 (JPN)  言語: 日本語 (JA)
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1951年に博物館法が設立されて以来,多くの博物館が多くの自治体における社会教育政策の中心施設として設立されている。公共博物館は定期的に展示政策を見直し,公共サービスを改善しようとして施設を維持しているが,国家の博物館政策と社会的状況の変化により影響を受けている。近年,現在の博物館の数を維持するのが難しいという問題が,減少する人口,悪化している経済状態などのために生じている。公共博物館のいくつかは建て直されている。本論文では,歴史を意味する「沿革」からの情報を基に,日本における公共博物館の保全過程を分析することにより,日本における博物館の整備の歴史を明らかにし,将来の博物館の維持に関する有効な知識を提供する。沿革は公立博物館のウェブサイトで公開されている情報の一つであり,維持の歴史が述べられている。本研究では,沿革に書かれた保全情報に基づいて考察する。最初に,保全について書かれた内容を抽出した。次に,抽出された情報に基づいて年代表を描き,これを解析した。第3章では,設備保全を分析し,第4章では名前の変化を分析する。第5章では,第3章と第4章の結果から博物館の保全過程を分類することを試みた。以下の内容を見出した。1)1970年代には,高い経済成長とバブルの期間の後に,国と県の博物館における建設ラッシュがあり,その時に設立された博物館の数は現在減少している。2)施設の補修内容は,主に再構築と再配置,拡張と革新,そして新館の設立に分けることができた。3)既存施設の利用は良く確立された保全方法であり,その中のいくつかは歴史的建築物を保存し,他は近年の遊休施設を効果的に利用している。4)博物館の名前には3つの主要なタイプ(Type.AM,Type.AAM,Type.ADM)がある。1960年代以前にはAMタイプが多くあったが,1970年代以降はADMタイプが次第に増加した。5)名前変化の4つのパターンを見出し,これらは博物館の管理政策の変化を反映していた。6)第3章と第4章の解析結果から,11パターンの保全過程のタイプを把握した。これらのパターンと設立の年代は関連している。多くの古い博物館がしばしば再配置され,再構築され,名前はタイプAMが多くなっている。一方,近年は大規模な保全が行われない傾向があり,名前はタイプADMが多い。本研究では,施設展開と名称変化の関係から,日本における公共博物館の保全過程の一部を明らかにした。そのため,人口が減少する現代の時代において,現在の博物館の数が各県または県よりも大きい地域において適切であるかどうかを考慮する必要があり,いくつかの場合には,縮小と密実を考慮する必要がある。(翻訳著者抄録)
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分類 (1件):
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教育施設,文化施設,宗教建築 
引用文献 (7件):
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