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J-GLOBAL ID：201802239554815342   整理番号：18A0061518

高密度観測に認められる夏季関東地方の気温と地上気圧の時空間変動の特徴-2014年7~9月の気温と地上気圧データを用いて-

Characteristics of Spatiotemporal Variations in Surface Pressure and Temperature Fields Detected from Spatially High-density Observations over the Kanto Region in Summer: Utilizing Surface Pressure and Temperature Data from July to September 2014

著者 (5件)： 大和広明 (長野県環境保全研究所環境保全特別研究員) ,  森島済 (日本大学文理学部地理学科教授) ,  赤坂郁美 (専修大学文学部環境地理学科准教授) ,  三上岳彦 (首都大学東京名誉教授) ,  三上岳彦 (帝京大学客員教授)
資料名： E-Journal GEO (Web)  (E-Journal GEO (Web))
巻： 12  号： 1  ページ： 74-84(J-STAGE)  発行年： 2017年 
JST資料番号： U0152A  ISSN： 1880-8107  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 短報  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 関東地方で実施した高密度観測から得られた夏季の気温と気圧データに対して主成分分析を行い,これらの時空間変動にみられる特徴を明らかにした.気温場と気圧場それぞれの上位3主成分には,海陸風循環,ヒートアイランド現象,北東気流に関係した空間分布が認められ,相互の主成分間に有意な相関関係が存在する.これらの気温と気圧の関係は,いずれも相対的に気温が高い(低い)地域で気圧が低い(高い)傾向を示す.晴天日の気温と気圧の分布には明瞭な日変化が認められ,日中には海風の発達に伴い,関東平野の内陸部で相対的に高温低圧となり,日没後から夜間にかけては,ヒートアイランド現象が顕在化して東京都心から北側郊外にかけての都市部で相対的な高温低圧傾向が認められた.これらの観測事実に基づいた解析から,晴天日の気温と気圧の主要な日変化パターンに,内陸部の高温低圧に伴う海風循環とヒートアイランド現象に伴う高温低圧が認められた.(著者抄録)

シソーラス用語： 関東地方 ,  *気象観測 ,  気温 ,  気圧 ,  主成分分析 ,  夏 ,  *ヒートアイランド ,  *海陸風 ,  気流 ,  *大気循環

著者キーワード (10件)： ヒートアイランド ,  高密度観測 ,  広域METROS ,  主成分分析 ,  関東地方 ,  urban heat island ,  high-density observation ,  E-METROS ,  principal component analysis ,  Kanto region

分類 (1件)： 局地循環,気流  (DC05090N)

引用文献 (12件)：

• 気象測器検定試験センター 2013. 気温観測用通風筒の特性調査.測候時報80: 15-32.
• 気象庁編 2002. 『地上気象観測指針』気象庁.
• 澤田康徳・高橋日出男 2007. 夏季の東京都心部における対流性降水の降水強度と気温場および地上風系場.地理学評論80: 70-86.
• 高橋一之・高橋日出男 2014. 夏季夜間の局地風系に及ぼす東京都心域のヒートアイランド現象の影響(続報)--局地風前線の停滞・通過と周囲の気圧場の関係.天気61: 525-540.
• 藤部文昭 1993. 関東平野における春・夏季晴天日の気温分布の日変化.天気40: 759-767.

タイトルに関連する用語 (7件)： 観測 ,  夏季 ,  関東地方 ,  気温 ,  地上 ,  気圧 ,  時空間変動