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J-GLOBAL ID:201802240644782508   整理番号:18A0183110

アブラヤシの花の比較トランスクリプトーム解析はフェニルプロペン生合成を調節するEAR-モチーフ含有R2R3-MYBを明らかにする

Comparative transcriptome analysis of oil palm flowers reveals an EAR-motif-containing R2R3-MYB that modulates phenylpropene biosynthesis
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巻: 17  号: Nov  ページ: 17:219 (WEB ONLY)  発行年: 2017年11月 
JST資料番号: U7027A  ISSN: 1471-2229  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: イギリス (GBR)  言語: 英語 (EN)
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【背景】アブラヤシは最も生産的な油糧穀物であり,受粉の効率は油の収量に直接的な影響を及ぼす。風による受粉が起こりうるが,最大の受粉はゾウムシE.kamerunicusによって媒介される。これらのゾウムシは雄花に餌を与えて寿命を終える。アブラヤシの花へのゾウムシの誘引は,雄花と雌花の両方によるメチルチャビコールの放出によるものである。雄花を探しているうちに,ゾウムシはメチルチャビコールの香りと付着した花粉のために偶然に雌花を訪れる。受粉にメチルチャビコール放出の重要性を考慮して,著者らは花のメチルチャビコール産生に関与する候補遺伝子を同定するためにアブラヤシの花と葉の比較トランスクリプトーム解析を行った。【結果】Illumina HiSeq 2000プラットフォームを用いて,雄の開花,雌の開花および葉のRNAシークエンシング(RNA-Seq)を行った。トランスクリプトームデータを解析したところ,メチルチャビコール生合成遺伝子の転写産物は強くアップレギュレートされていたが,カフェ酸O-メチルトランスフェラーゼ(COMT)やフェルラ酸5-ヒドロキシラーゼ(F5H)などのリグニン産生に関与する遺伝子をコードする転写産物がアブラヤシの花では抑止されていることが分かった。転写因子をコードする転写産物の内で,EARモチーフを含むR2R3-MYB転写因子(EgMYB4)がヤシの花には豊富であることが判明した。著者らは,EgMYB4がプロモーター領域に存在するAC因子に結合することによりin vivoでモノリグノール経路遺伝子EgCOMTの発現を抑制できることを確認した。EgMYB4をアブラヤシのようなフェニルプロペンも産生するスイートバジルにおいてさらに機能的に特性評価した。トランスジェニックスイートバジル植物は,リグニン含量の有意な減少を示したが,より多くのフェニルプロペンを産生した。【結論】著者らの結果は,EgMYB4が油ヤシの花のリグニン生合成を抑制し,フェニルプロペン経路への炭素フラックスの増強を可能にすることを示唆している。本研究は,EARモチーフを含むMYBがコアとなるフェニルプロパノイド経路の様々な枝に沿った代謝フラックスを微調整するために果たす様々な役割の理解を深める。これは植物芳香族化合物の代謝工学に貢献すると考える。(翻訳著者抄録)
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分類 (3件):
分類
JSTが定めた文献の分類名称とコードです
植物の生化学  ,  異種生物間相互作用  ,  物質の代謝 

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