抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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本論文では,幾何学と測地学のオーストリア教授であるJosef Schlesingerによって開発された,エネルギー主義の出現,全盛,および受容について検討した。催眠術のような超心理学現象の妥当性を革新して,1882年にSchlesingerはこれらの現象に対する科学的基礎を提供する必要があると考え,その目的のために彼は,非物質的原理としてエーテルと実質的空間を選んだ。彼の反物質的気質は明らかであった。1880年代におけるSchlesingerの研究は,Psychische Studien誌が彼の研究を普及させたので,超心理学仲間からかなり注意を引いた。1901年,Schlesingerの最後の研究,エネルギー主義,は世界の基本的な物質として,エーテルをエネルギーに置き換え,それによりエネルギー原理に基づいて自然科学を改革することを試みている。これら仮説の使用を正当化することにより,エネルギー主義は無機,有機,および霊的を含むエネルギー的な世界観を提供し,そこでは神の存在が,自然法則を作るための知的原始エネルギーとして必要とされる。エネルギー主義は様々な応答に適合した。いくつかは熱狂的で,他は用心深かった。最も厳しい批判は,哲学者から来て,その総括はSchlesingerの哲学的粗さを見逃さなかった。エネルギー主義は世紀の変わり目において唯一のエネルギー的思考であったが,以前の支持者にもすぐに忘れ去られた。(翻訳著者抄録)