文献

J-GLOBAL ID：201802241744972943   整理番号：18A1706077

フルオープンハウスを利用したミズナ・葉ネギの高温対策

Roll-up Roof Greenhouse, a Measure Against an Influence of High Temperature on the Growth of Mizuna (Brassica rapa L.) and Welsh Onion (Allium fistulosum L.)

著者 (4件)： 浅井信一 (京都府農林水技セ) ,  谷美智代 (京都府農林水技セ) ,  三村裕 (京都府農林水技セ) ,  川上知子 (京都府農林水技セ)
資料名： 京都府農林水産技術センター農林センター研究報告 農業部門  (京都府農林水産技術センター農業部門研究報告)
号： 40  ページ： 1-13  発行年： 2018年03月 
JST資料番号： Z0144A  ISSN： 2185-596X  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 天井部フィルムを解放できるフルオープンハウスは,夏季を中心にハウス内気温を下げることができる。そこで既存パイプハウスの活用を前提としたフルオープンハウスへの改造および既存の遮熱資材被覆等の高温対策について,ハウス内環境の比較を行った。近年,夏季に生産量が低下するミズナ及び葉ネギの生育に及ぼす影響を確認した。フルオープンハウスの天井フィルムの下に0.8mm目の防虫ネットを展張することで,防虫効果を維持しながら,遮熱資材被覆と比べて照度は高く,気温の上昇を抑制することが可能であった。ミズナでは猛暑年の2013年8月,寡日照年の2014年9月に増収し,葉ネギでは品種間差があるものの3年間でいずれの年も増収した。また,面積3.6aのハウスをフルオープン化し,夏季にミズナを2回栽培する条件で経営評価を行ったところ,年に72,000円/3.6aの所得向上が見込まれた。(著者抄録)

シソーラス用語： *アブラナ属 ,  葉菜 ,  *ネギ ,  *栽培施設 ,  防虫 ,  断熱 ,  品種差 ,  栽培管理 ,  *管理 ,  温度 ,  *ミズナ ,  パイプハウス ,  WBGT【温度】 ,  *青葱
準シソーラス用語： *オープンハウス ,  *葉ネギ ,  *温度管理

分類 (2件)： 野菜  (FC03043X) ,  作物栽培施設  (FB03040V)

引用文献 (7件)：

• 沼尻、2005、フルオープンハウス利用の生産技術 フルオープンハウスによる抑制トマトの高品質・安定生産技術、農耕と園芸、60-9、46-49
• 向ら、2009 北海道空知地域の夏季ハウス栽培におけるフルオープンハウスの導入による暑熱対策の効果、農業施設 39-4、61~67
• 森山ら、2009、オープンハウスの内張り展張に適した遮光資材の特性、福岡県農試研報、28、89-93
• 厚生労働省労働基準局安全衛生部長、2005、熱中症の予防対策におけるWBGTの活用について
• 滝沢、2012、近紫外線除去フィルムと透過フィルムの違いがコマツナの生育に及ぼす影響、東京都農林総合研究センター成果情報

タイトルに関連する用語 (3件)： ミズナ ,  葉ネギ ,  対策