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J-GLOBAL ID：201802241904751093   整理番号：18A1422794

粗視化分子動力学シミュレーションを用いた結晶性重合体の破壊過程

Fracture processes of crystalline polymers using coarse-grained molecular dynamics simulations

著者 (2件)： HIGUCHI Yuji (Univ. Tokyo, Chiba, JPN) ,  HIGUCHI Yuji (Tohoku Univ., Miyagi, JPN)
資料名： Polymer Journal  (Polymer Journal)
巻： 50  号： 8  ページ： 579-588  発行年： 2018年08月 
JST資料番号： F0612A  ISSN： 0032-3896  CODEN： POLJB8  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 文献レビュー  発行国： ドイツ (DEU)  言語： 英語 (EN)

抄録/ポイント： 分子シミュレーションは分子レベルで重合体の性質を明らかにする強力な手段である。特に,粗視化分子動力学シミュレーションは重合体の変形と破壊過程の解明に有用である。しかし,結晶性重合体の場合,実験的に観察した構造や機械的性質をこれらのモデルを用いて再現することは困難である。本レビューでは,粗視化分子動力学シミュレーションを用いた結晶性重合体の変形と破壊過程に関する著者らの最近の研究について記述した。この重合体の基本的な構造的特徴であるポリエチレンのラメラ構造を再現することに成功し,実験的に観察したのと良い一致を示す応力-歪曲線を得ることができた。分子動力学シミュレーションは,実験により観察するのが難しい,非晶質層におけるボイド発生が鎖末端の運動によって引き起こされることを明らかにした。分子シミュレーションを用いて,実験的に観察した構造や機械的性質を再現するために必要な条件についても考察した。(翻訳著者抄録)

シソーラス用語： *結晶性高分子 ,  分子動力学 ,  *計算機シミュレーション ,  ポリエチレン ,  変形 ,  *破壊 ,  ラメラ ,  応力歪曲線 ,  結晶構造 ,  高分子鎖 ,  立体配座 ,  結晶度 ,  非晶質 ,  機械的性質
準シソーラス用語： 粗視化分子動力学 ,  分子動力学シミュレーション

分類 (1件)： 高分子の立体構造  (CG02031G)

引用文献 (38件)：

• Strobl G. The physics of polymers: concepts for understanding their structures and behavior. Heidelberg, Springer; 2007.
• Peterlin A. Molecular model of drawing polyethylene and polypropylene. J Mater Sci. 1971;6:490-508.
• Séguéla R. Critical review of the molecular topology of semicrystalline polymers: the origin and assessment of intercrystalline tie molecules and chain entanglements. J Polym Sci B. 2005;43:1729-48.
• Séguéla R. On the natural draw ratio of semi-crystalline polymers: review of the mechanical, physical and molecular aspects. Macromol Mater Eng. 2007;292:235-44.
• Galeski A. Strength and toughness of crystalline polymer systems. Prog Polym Sci. 2003;28:1643-99.

タイトルに関連する用語 (4件)： 粗視化分子動力学 ,  シミュレーション ,  結晶性重合体 ,  破壊過程