文献

J-GLOBAL ID：201802242534564165   整理番号：18A2087110

近接する塗膜傷間における鋼材腐食の電気化学機構に関する基礎的研究

Fundamental Study on Electrochemical Mechanism between Adjacent Paint Coating Defects of Common Carbon Steel

著者 (4件)： 貝沼重信 (九大 大学院工学研究院) ,  増本岳 (九大 大学院工学府) ,  YANG Muye (九大 大学院工学研究院) ,  佐島隆生 (九大 大学院工学研究院)
資料名： 材料と環境  (Corrosion Engineering of Japan)
巻： 67  号： 11  ページ： 466-473  発行年： 2018年11月15日 
JST資料番号： F0006A  ISSN： 0917-0480  CODEN： ZAKAEP  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 塗装鋼構造物において,雨水が滞水する部位や結露する部位では,複数の塗膜傷部が電気的に短絡することで,相互干渉しながら腐食が進行する。本研究では滞水環境を対象として,径の異なる塗膜傷間が相互干渉する場合の鋼材電気化学機構を検討することを目的とした。そのために,複数の電極を有するモデル試験体を製作して,その電極間の腐食電流を測定した。この測定結果から径の異なる電極が存在する場合には,径の大きい側と小さい側の電極がそれぞれアノードとカソードに固定されることで,腐食が進行することを明らかにした。また,電極径がある程度小さい場合,近接する電極の面積比とマクロセル腐食の電流密度には,線形の相関関係があることを示した上で,これらの関係を定式化した。(著者抄録)

シソーラス用語： 塗装 ,  鋼構造 ,  *塗膜 ,  塗膜欠陥 ,  *外傷 ,  短絡【電気】 ,  *腐食 ,  腐食電流 ,  電流密度 ,  線形性 ,  定式化 ,  アノード ,  カソード ,  電極
準シソーラス用語： マクロセル腐食 ,  鋼構造物 ,  *鋼材腐食 ,  電気化学的腐食 ,  面積比 ,  模擬試験

分類 (1件)： 腐食基礎理論,腐食試験  (WB03020Q)

引用文献 (8件)：

• 1)S.Kainuma, Bosei-Kanri, 58[11] pp.432-439(2014).
• 2)S.Kainuma, Bosei-Kanri, 60[11] pp.446-453(2016).
• 3)S.Kainuma, M.Michino, Y.Yamamoto, Y.Fujioka, A.Warashina, S.Takagi and K.Naka, Bosei-Kanri, 60[9] pp.338-346(2016).
• 4)S.Kainuma, J.Kobayashi, K.Utsunomiya and T.Sakamoto, Proc.Jpn.Soc.Civ., 73[1] pp.84-97(2017).
• 5)M.Stern and A. L. Geary, J. Electrochem. Soc, 104[1] pp.56-63(1957).

タイトルに関連する用語 (5件)： 塗膜 ,  傷 ,  鋼材腐食 ,  電気化学 ,  基礎的研究