抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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農業発展の要因として,最も主流の説は,ブラジル農業の発展は輸入代替工業化政策を破棄し,市場原理に基づくネオ・リベラリズムへ政策転換したことである。一般的に,輸入代替工業化政策の下では,輸出産業である農業の交易条件は悪化する。ブラジルの場合,このことから1990年代に入ってから輸入代替工業化政策が撤廃されたことがブラジル農業の発展に寄与したという論調が多い。しかし,ブラジルの場合この議論にあてはまるかについては異論もある。輸入代替工業化期には確かに輸出農産物の相対価格が不利になったことは事実である。一方,この政策が採用されていた軍事政権下でPGPMや農業金融等の保護政策も拡大し,農業への資源移転が生じていたという指摘もある。