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J-GLOBAL ID:201802243514706048   整理番号:18A0250906

日本における木材市場と住宅市場の関係性についての分析

An Analysis of the Relationship between Lumber Market and Housing Market in Japan
著者 (2件):
資料名:
号: 32  ページ: 13-24  発行年: 2017年12月31日 
JST資料番号: L6579A  ISSN: 1347-703X  資料種別: 逐次刊行物 (A)
発行国: 日本 (JPN)  言語: 日本語 (JA)
抄録/ポイント:
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本論文では,国産木材の利用を拡大させることで林業生産活動を活発化させ,地域経済の活性化と持続可能で安定的な林齢構成に導くような仕組みを構築するために,国産木材及び輸入木材に関わる市場等についての因果性等を明らかすることを目的として分析を行った。分析の結果,輸入木材の取引に生じる経済的なショックは長期に木材市場及び住宅市場に対して強い影響を及ぼす一方,国産木材の取引に対して経済的なショックが生じた場合,その影響は輸入木材の影響に比べて弱いことがわかった。また,日本では長期にわたって,木造住宅着工及び住宅投資にマイナスのショックが生じ,国産木材の生産が減少し,森林伐採も低下したことがわかった。このマイナスのショックにより,川上と川下の関係性が希薄化し,地域経済の重要な担い手である中小製材工場の経営を脅かす結果になった。以上から,局所的な市場の活性化や地域経済を迂回してしまうような政策ではなく,拡大造林によって育成された樹木の多くが伐採時期をむかえている今こそ,林業と製材所,製材所と住宅市場との関係性を再度構築することが重要であり,切れてしまった関係性を修復するような仕組みを考えることが必要であることが明らかになった。(著者抄録)

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