抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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東日本大震災の津波で発生した東京電力福島第一原子力発電所事故による放射能汚染について,6年半を経過した今日の福島県における除染の現状と課題について解説した。事故直後に発出された避難指示区域の設定と,事故の深刻化判明に伴う避難指示区域拡大,そして,除染の進行に伴い,徐々に解除されてゆく状況を,帰還後の生活に必要な要件等を混じえて変遷を概観した。除染の現状については,国直轄除染地域(除染特別地域)及び市町村除染地域(除染実施区域)に分けて説明し,除染で出た土壌等を一時保管する場所「仮置き場」の土地について,地主との契約・更新の問題などを紹介した。仮置き場の汚染土壌や焼却灰を貯蔵する中間貯蔵施設については,土地収用問題,仮置き場からの運搬問題などを説明している。最終処分場について,未だ何ら方針が定まらぬ現状を厳しく指摘した。